【ブーツの洗い方】自宅で出来るブーツのお手入れ方法

冬に大活躍のブーツ。連日履いているブーツの汚れが気になることがありませんか？　久しぶりに靴箱から出したら、カビが生えていた！なんてこともあります。そんなとき、ブーツを洗いたいけれど、洗い方がわからなくてそのまま放置してしまっているかもしれません。「そもそもブーツは洗えるのか？」「お手入れをする頻度は？」など、人によって悩みはさまざまです。手間がかかりそうなブーツのお手入れですが、やってみると愛着もわき、長持ちさせられます。今回はブーツの洗い方やお手入れの方法について詳しくご紹介します。

ブーツを洗う前に知っておきたい「素材の特徴」

ブーツに使われている素材の種類によってお手入れの方法が違います。間違った方法でお手入れをしたら、色落ちしたり、ヒビ割れしたりする可能性もあるため、注意が必要です。それぞれの素材にあったお手入れをするために、まずは素材の特徴を理解しておきましょう。ブーツに使われる主な３つの素材を解説します。

本革(天然皮革)

革は、レザーと呼ばれ、動物の革を使用した素材です。つるりとした手触りや光沢感などにより、高級ブーツの素材としてよく使われています。革の種類もさまざまあり、代表的な牛革をはじめ、豚革、馬革、羊革、ワニ革などがそれぞれに特徴があります。天然皮革は、丈夫で長持ちする素材であり、丁寧にお手入れを続けることで、素材そのものに味わいが生まれ、何年も愛用できるのも魅力です。ただし、基本的には、水洗いできないので、お手入れは革専用のお手入れ用品を使用する必要があります。

合皮(人工皮革)

一般的に合皮と呼ばれるのは、人工的に本革に似せて作られた素材です。主にポリウレタンやポリ塩化ビニルなどの合成素材が使用されています。本革と比べて低価格でありながら、ツヤのある光沢感が高級感のある雰囲気に演出しています。素材の特徴として水に強く、汚れも落しやすいため、メンテナンスが簡単です。本革と違い、水を使ったお手入れが可能で、洗えるものが多いでしょう。

スエード

スエードとは、ヤギや子牛の革の裏側に、摩擦を加えて毛羽立たせ、皮を柔らかく加工したものです。なめらかで、ぬくもりがある生地で、ブーツの素材としても良く使われています。本革と合成素材（フェイクスエード）があり、本革であれば基本的には水使って洗うことはできません。合成素材の場合には、洗えるものもありますが、強くこすると生地を傷める可能性もあるので、丁寧な手洗いをするのがポイントです。いずれの場合でも、スエードならではの起毛を整えるために、ブラシを使ったお手入れが基本です。

綿（キャンパス）などの天然繊維

植物素材である、綿(コットン)や麻を使ったブーツは、柔らかく、履きやすいのが特徴的。冬物に限らず、登山用や、タウン用など季節を問わず楽しめる布製ブーツが展開されています。綿素材はキャンバスと呼ばれることもあり、スニーカーや運動靴、衣服にも広く使用されています。水洗いが可能で、洗剤をつけてこすり洗い出来るものも多く、普段使いしやすいのが特徴です。

ナイロン、アクリルなどの合成繊維

合成繊維であるアクリルやナイロン、ポリエステルなどの化学繊維が使われたブーツもあります。軽くて丈夫なのが特徴で、よく見かけるのが、撥水性があるタイプ。防水機能を備えたブーツの多くは、合成繊維が使われています。水洗いできるため、お手入れも簡単です。

素材の種類	水洗いできるか？
本革	×
合皮	〇
スエード	本革は×　合成（フェイク）は△
布製（キャンパスなど）	〇
合成繊維（ナイロン、アクリルなど）	〇

【素材別】ブーツの洗い方とお手入れ方法

ここまででお伝えした通り、素材によってお手入れの方法が異なり、水洗いできるものと、できないものがあります。ブーツの洗い方を考える前に、まずは洗えるかどうかをチェックしておきましょう。洗える素材については、ブーツの洗い方を、そうでないものは、基本のお手入れ方法を紹介します。

【洗える素材】ブーツの洗い方

上記の通り、水を使って洗えるブーツは、合皮、布製、合成繊維の素材のもの。ただし、素材によって使いたい洗剤の種類が異なります。それぞれの洗い方をチェックして、丁寧にお手入れしてあげましょう。

綿(キャンバス)やナイロンの場合

• 靴ひもや飾りがある場合には外し、靴に付いている土や泥汚れなどを、ブラシなどで払い落とします。
• バケツに水と中性洗剤を入れて、ブーツ全体を水に浸して、しばらくつけ置きします。靴ひもがある場合には、もみ洗いします。
• 汚れが浮き上がってきたら、ブラシを使って、軽くこすりながら汚れを落とします。
  ※汚れが落ちにくい場合は、汚れの部分に、直接、少量の洗剤を付けて洗う方法もあります。ただし、洗剤のつけすぎは、シミや変色の原因になるので、注意が必要です。
• バケツの水を替え、全体を押し洗います。泡が消えるまで、繰り返し水を変えながらすすぎ洗いをし、洗剤をしっかり洗い流します。
• 軽く押さえて水気を切った後、陰干しします。
  ブーツの中に乾いたタオルを入れて干すと、水分を吸収しやすくなります。ブーツを洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水する方法もありますが、型崩れする可能性があるため、不安がある場合には避けた方が負いでしょう。

合皮の場合

人工皮革のブーツは水に強いので水洗いが可能です。おしゃれ着洗剤を使うのがおすすめです。

• 靴ひもや飾りがある場合には外し、靴に付いている土や泥汚れなどを、ブラシなどで払い落とします。
• バケツに水を張り、おしゃれ着用洗剤を水で薄めます。
  ※洗剤の取扱説明書を確認したうえで、適量を使用しましょう。
• ブーツの表面は、薄めたおしゃれ着用洗剤を柔らかいスポンジやタオル、ブラシなどをつけ、優しくこすり洗います。ブーツの内側も同様に、軽くこすって汚れを落とします。
• ブーツ全体に水をかけて洗い流します。洗剤の泡が出なくなるまで、何度か繰り返して洗剤をしっかり落としましょう。
• 軽く押さえて水気を切った後、陰干しします。内側までしっかり乾くまで、風通しの良い場所に干しておきましょう。

【洗えない素材】本革やスエードのお手入れ方法

本革やスエードは、基本的に水洗いできません。汚れが気になる場合、以下のような方法でお手入れをしてあげましょう。

• 靴ひもや飾りがある場合には外します。
• ブラシで、ほこりや汚れを落とします

靴のお手入れ専用のブラシがあれば便利です。豚毛や馬毛、山羊毛などがあります。なければ歯ブラシでも代用できます。ブラシを使って表面についた汚れを払い落としていきます。ブーツのシワに溜まった汚れも、ブラシをシワに沿って丁寧に落としましょう。

• 汚れがひどい場合には、軽く湿らせた雑巾で全体を拭くか、クリーナーなどの専用の洗剤を使い、汚れを落とします。化粧などで使用するコットンパフにクリーナーをしみこませて拭き取るのもおすすめです。
• 最後に、乾いた布で拭きあげます。使用したクリーナーなどの油分もきれいに落としましょう。ただし、ゴシゴシこするのはNGです。全体を磨き上げ、ツヤを出しましょう。

ブーツを洗った後はどうすればいい？洗った後のお手入れ方法

洗った後は、水気が残らないように、陰干しをして完全に乾かすことが大切です。半乾きになっていると、カビが生じたり、そのまま使用するとイヤな臭いが出る原因になったりします。

洗った後にそのまま保管する際は、新聞紙や厚紙を丸めてブーツの中に入れたり、ブーツキーパーを使ったりしながら、型崩れを防ぎましょう。

また、箱に入れて保管するのであれば、カビ予防として乾燥剤を入れて収納します。同様に、下駄箱にも、乾燥剤や重曹などを置いて、湿気対策をしておくと安心です。下駄箱は、換気をする機会が少なく、風が通らないので、湿気がたまりやすくなっています。保管の際には、湿気と型崩れを防いでブーツを長持ちさせましょう。

【もっと簡単にブーツの汚れを落としたい！】スプレー洗剤で簡単お手入れしよう

ブーツのお手入れは意外と時間がかかりますよね。お手入れする時間が取れない、面倒くさいなど、もっと簡単にお手入れしたい方におすすめしたいのが、ウッディラボの「WASHLYスニーカー＆上履き用」です。

スプレータイプの靴用洗剤で、水なしで汚れ落としが可能。使い方は簡単です。汚れが気になるところに、吹きかけてタオルでふき取るだけ。手軽にきれいな状態に整えます。

合皮や綿などの素材であれば、汚れも臭いも取れて一石二鳥。オレンジオイル配合で、靴のツヤもよみがえります。ただし、スプレーしてからすぐに拭き取るのがポイント。そのままにしておくと輪染みができることがあるため、手早いお手入れを行ってください。また、本革には使用できませんので、ご注意ください。加えて、長期にわたって残っている汚れは落ちにくくなっています。汚れた時にさっと使うためのアイテムとして活用ください。

ウッディラボの「WASHLYスニーカー＆上履き用」は、短時間でブーツの汚れを落とせるアイテムで、お手入れを楽にしてくれる優れモノです。お出かけ前にサッとお手入れしてお気に入りのブーツで出かけましょう。

素材に合わせたブーツの洗い方、お手入れ方法をマスターしよう

ブーツの洗い方、お手入れ方法は素材によってさまざまです。また、ブーツの使用頻度によってもお手入れ方法が変わります。きちんとメンテナンスをして、次のシーズンもお気に入りのブーツでおしゃれを楽しみましょう。適切なお手入れをすれば、ブーツの見栄えが良くなるだけではなく、履き心地も良くなりますよ。