衣替えはいつから? 春夏秋冬の適切な時期や収納のコツを徹底解説

四季がある日本では、気温の変化に合わせて服を変える「衣替え」の習慣があります。学校では、明確に衣替えの時期を決めているところもありますが、家庭での衣替えは、いつすればよいのか悩むときがありませんか? 衣替えをする月の目安はあっても、年によって気温が変わるため、特に夏服や冬服の切り替えが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。今回は、衣替えはいつが最適なのかを考えながら、正しい衣替えの方法を解説します。

衣替えはいつすればいい? 適切な時期を確認しよう

いつ衣替えをすれば良いか、季節の服をいつからいつまで着ても良いのかは、意外と迷ってしまうものです。学生であれば夏服や冬服の期間が決められていることもありますが、大人になると自分で衣替えの時期を判断しなければなりません。家族の衣替えまでとなると、早めに夏服に切り替えて大人が寒く感じてしまったり、早めに冬服に変えて子どもが暑がったりと、個々の状況によって変わることもあります。

月でおおよその時期を判断することもできますが、地域によっては差が出てしまうかもしれません。そこで目安としての判断材料になるのが「最高気温」です。気温に合ったコーディネートを確認しながら、季節ごとの衣替え時期をチェックしてみましょう。

<春服>最高気温15〜20度が衣替えの目安

春服に衣替えするのは、最高気温が15〜20度くらいになってからが目安です。だんだんと空気が暖かくなり、冬服では暑いと感じるようになってきたら、春服に衣替えするタイミングといえます。4月半ばには春服に衣替えできることも多いですが、暖かい地域では2月下旬〜3月からでも問題ないでしょう。

<衣替え時に残しておきたい服>

春服に衣替えしたての頃は、薄手のアウターを用意しておくと安心です。衣替えしたばかりの時期は気温が不安定で、夜に冷えてしまうこともあるからです。暖かくなってきたら長袖のカットソー1枚でも問題ありませんが、朝晩が冷える場合は薄手のカーディガン、パーカーなど体温調整が手軽にできる服があると便利です。

<夏服>最高気温22度が衣替えの目安

夏服に衣替えするのは、最高気温が22度以上になってからが目安です。春の柔らかい日差しから、強く照りつける日差しに変わり始めたら、夏服登場の合図です。4月下旬〜6月には、夏服に衣替えしておきたいですね。地域によってはそれ以降になることもあるので、最高気温をこまめにチェックしましょう。

<衣替え時に残しておきたい服>

夏服に衣替えするときは、薄手のカーディガンやパーカーを残しておくと安心です。最高気温が25度を超えると、半袖1枚でも問題ありません。しかし、夏の屋内は冷房が効いている場所が多いため、半袖だけでは冷えてしまうかもしれません。そのような場所へ行く可能性があるときは上着を持っていきましょう。

<秋服>最高気温15〜20度が衣替えの目安

秋服に衣替えするのは、最高気温が15〜20度になってからが目安。最高気温20度を下回る日が増えてきたら、秋服に衣替えする合図といえます。一般的には9〜10月になると秋服に衣替えすることが多いですが、涼しい地域だともっと早いこともあります。

<衣替え時に残しておきたい服>

秋服に衣替えするときのコーディネートは、長袖のカットソーやシャツに、着脱が楽なカーディガンやパーカーを合わせると気温に適応しやすいでしょう。少々肌寒く感じるときは、セーターが活躍することもあります。気温が同じでも秋は春よりも空気が冷たく感じるため、ジャケットなどのしっかりしたアウターを用意しておくと急に寒くなったときも安心です。

<冬服>最高気温15度以下が衣替えの目安

冬服に衣替えするのは、最高気温が15度以下になってから。風が冷たくなり、アウターが必須になり始める時期に衣替えをしましょう。涼しい地域だと10月下旬頃には冬服に衣替えすることもありますが、多くは11月下旬〜12月上旬頃が目安です。

<衣替え時に残しておきたい服>

冬の寒さは厳しいので、セーターとコートを組み合わせてしっかりと防寒しましょう。最高気温が10度を下回るときは、より厚手のコートやロングコートを取り入れるのがおすすめです。マフラーや帽子、手袋なども、着用するかどうかで暖かさが大きく変わります。寒いと感じたときは、積極的に取り入れてみてください。

→ 衣替えの収納に悩んだら

衣替えをするべき時期と避けるべき時期

衣替えをするのはいつが良いのかを考えると同時に、日によって避けたい日があることを考慮しておくことも大切です。衣替えに最適なのは、よく晴れて湿度の低い日。一方、湿気が多い日だと、せっかく衣替えした衣類にカビやシミが発生する恐れもあります。夏なら梅雨入り前か、梅雨の合間の晴れた日を選びましょう。冬ならじっとりと湿度の高い日が続く秋雨の時期を避けた方が良いでしょう。

守らないとどうなる? 衣替えの正しい手順

衣替えは、ただ服を入れ替えれば終わり、という作業ではありません。正しい手順を守らなければ、さまざまなデメリットが生じてしまうことがあります。

正しい手順を守って衣替えをしなければ、服が痛んでしまう可能性があります。たとえば、適切な収納スペースを確保して服を保管しないと、シワや形崩れの原因になってしまうでしょう。また、夏服は汗ジミが目立ってしまったり、冬服は虫に食われてしまったりすることも…! さらに、服の保存方法を間違えると、湿気でカビが生えてしまうこともあります。

衣替えの正しい手順は、以下のとおりです。

  1. 不要な服がないかチェックする
  2. クローゼットの掃除をする
  3. しまい洗いをする
  4. 服を収納する

衣替えの正しい手順とともに、詳しいポイントを以下にまとめました。

衣替えルールその1:不要な服がないかチェックする

衣替えに取りかかるときは、まず不要な服を捨てるところから。古い服はそのままで、新たに服を購入してしまうと、どんどん収納スペースが圧迫されてしまいます。

狭いスペースに無理やり服を押し込んで収納すると、シワや形崩れを招いてしまいます。適切に保管しないと服の寿命を早めてしまうので、ゆとりを持った収納ができるよう、不要な服は処分するようにしましょう。

服を捨てる基準を決めて、効率的に整理整頓

不要な服をチェックするときは、服を捨てる基準を決めて、それに基づいて整理するのがポイントです。

まず、見た目が悪く、くたびれている服は処分の第一候補。日焼けや色あせで変色してしまっているものや、ほつれや毛玉、毛羽立ちが目立つもの、そして汗ジミができているものなどは、くたびれている服といえます。長く着たことで形崩れしている衣類も、処分対象です。

また、服を処分するかどうかの基準として、「今着たいかどうか」で考えるのもおすすめです。高かったから、お気に入りだったからという理由があっても、今着たいと思えなければ、クローゼットの肥やしになり続けてしまいます。思い出のある服かもしれませんが、使わないものが増え続けると管理が十分に行き届きません。衣替えは、そうした服を思い切って手放す機会と考えてみてはいかがでしょうか。

まだ着られる服を捨てるのがもったいないと思うなら、フリマアプリなどを活用するのも一つの手です。不用品を手放して整理整頓をしながら、臨時収入が得られるかもしれません。

さらに、サイズが合わない服も処分するのがおすすめです。「お気に入りなのに、体形が変わって着れなくなったけど、痩せたら、また着る予定」と考えてなかなか手放せない服もあるかもしれません。しかし、年齢とともに似合う服は変化します。あとでダイエットが成功したときには、新しい服が欲しくなるものです。痩せたら着る服は未来の自分に選んでもらうことにして、今着ることができない服は処分してしまいましょう。

衣替えルールその2:クローゼットの掃除をする

不要な服を処分したら、服を入れ替えるために、一度クローゼットの掃除をしましょう。クローゼットが汚れていては、しまい洗いをした服にまで汚れがついてしまいます。クローゼット内に掃除機をかけてたまったホコリを取り除き、雑巾で乾拭きを行います。

ダニよけ、カビ予防も一緒にやっておこう

クローゼットを掃除するときは、ダニよけ対策とカビ予防も忘れずに。衣装ケースなどを利用する場合には、ケースごとの対策を行いますが、クローゼット全体の対策をしておくと安心です。掃除のタイミングで防虫剤や除湿剤などをセットし、ダニやカビを寄せ付けない空間に整えましょう。

衣替えルールその3:しまい洗いをする

一度洗い終わった衣類であっても、衣替えする前には「しまい洗い」をしましょう。洗濯後にしまっておいた服でも、皮脂などの見えない汚れがついていることがあります。見えない汚れをそのままにしておくと、シミや黄ばみを招いてしまいます。しまっている間に大切な衣類をダメにしないためにも、収納前にしっかり洗っておくことが大切です。

しまい洗いの方法とポイント

衣替えのタイミングで、一緒に行っておきたいのが洗濯槽の掃除です。洗濯槽が汚れていると、洗った後の衣類にも汚れが残ってしまいます。特に、気になるのが洗濯槽のカビ。衣替えのタイミングで洗濯槽の掃除をすることにしておけば、定期的に洗濯槽をきれいにすることができて一石二鳥ですね。

洗濯槽がきれいになったら、収納する予定の衣類を洗濯機で洗います。洗剤が残っていると黄ばみの原因になるので、すすぎはしっかりと行いましょう。洗濯にお風呂の残り湯を使う場合も、すすぎはきれいな水で行うのが鉄則。お風呂の残り湯にはアカや雑菌がたくさん混ざっています。長期間取り出さない衣類のしまい洗いに使ってしまうと、黄ばみやにおいの原因になってしまいます。

しまい洗いした衣類は、しっかりと乾燥させてから収納することを心がけてください。衣類の乾燥が不十分だと、カビの発生につながってしまいます。コートやセーターなど、自宅で洗いにくいものはクリーニングに出しましょう。クリーニングから戻ったときにしまう場所を確保しておくことを忘れないでくださいね。

洗濯で落とし切れない汚れを落とす方法

通常の洗濯で汚れを落とし切れないときは、汚れに合った洗剤を使ってピンポイントで落としましょう。たとえば食べこぼしのシミには台所用洗剤、日焼け止めやメイクなどの汚れにはクレンジングオイルと台所用洗剤などを使うと効果的です。また、汗ジミや黄ばみが気になるけれどまだ着たいという服がある場合は、酸素系漂白剤につけておくのも良い方法です。汚れの種類によって、適切な洗剤を使い分けてください。

衣替えルールその4:服を収納する

しまい洗いをした衣類は、しっかりと乾燥させてから収納します。このとき、服ごとに適した収納方法を考えるのがポイント。種類ごとにたたみ方や置き方を変えることで、シワができたり傷んだりせずきれいにしまっておけます。

カットソーやTシャツなどの収納法

カットソーやTシャツはたたむ場所をできるだけ少なくすると、シワがつきにくくなります。おすすめなのは、袖と胴体のつなぎ目にそってたたむ方法です。胴体部分は、4つ折りのように細かくたたむのではなく、半分程度にたたんでおくとよいでしょう。また、収納ケースの幅に合わせたサイズでたたむのもよいでしょう。ケースより大きい幅でたたみ、そのまま無理に詰め込んでしまうと、ケースにそって折れ曲がるようなシワができてしまいます。

コートやセーターの収納法

コートはクリーニングに出したあと、クリーニングの袋ごとクローゼットに収納する方も多いかもしれません。しかし、クリーニングの袋ごと収納してしまうと、袋の中に湿気がこもりカビやシミが発生してしまいます。コートは袋から出して縦半分か、3つ折りにし、衣装ケースに入れておくのがおすすめです。シワがつかないよう、無理やりつめこんだり、上に他の衣類を重ねたりしないようにしてくださいね。

かさばるセーターは、薄手のものなら圧縮袋に入れて収納するのも良いでしょう。しかし、圧縮袋はどうしてもシワが残りやすくなります。基本的には優しくたたんでしまうのがおすすめ。厚手を下に、薄手を上に重ねるとシワになりにくいですよ。重いものを上に乗せるとシワができてしまうので、注意してくださいね。

スーツやシャツ類の収納法

スーツは、不織布のカバーをかけてクローゼットで保管しましょう。ウールなど虫食いされやすい素材の場合は、虫よけも一緒に入れておくと安心です。

シーズンオフのシャツはたたんで収納し、衣替えで出したものは吊るしておきましょう。収納時には、詰め込みすぎるとシワになるので、スペースに余裕を持たせます。ただし、シャツは襟部分に厚みが出てしまうため、場所を取りがちです。襟がある方とない方を交互に重ねるなど、重ね方に工夫をしながら収納しましょう。

衣替えはどれくらいの期間で終わらせるべき?

衣替えは何かと手間がかかるため、1日ですべて終わるのが理想的。ですが、季節によっては、また気温が大きく変化する可能性があります。衣替え前後は気温が変化しやすいので、移行期間を2週間ほど設けておくと安心です。心配なときは、年中使えるアイテムを常にクローゼットに用意しておきましょう。カーディガンや薄手のアウターなどは、通年で使えるものがあると便利ですね。

衣替え時には服を守るアイテムを忘れずに~おすすめの虫よけ・カビ予防商品~

衣替えをすると、シーズンオフの衣類を長期間収納したまま置いておくことになります。しまい洗いをして適切に収納すればカビや虫食いの被害は抑えられますが、それだけでは十分とは言えません。大切な衣類だからこそ、カビや虫を遠ざけるためのアイテムを活用するのがおすすめです。

ダニとカビをダブルで予防!「ダニよけシリカ」

ダニは垢やフケ、食べかすなどの汚れをエサとし、しまった服に見えない汚れが残っているとどんどん増えてしまう可能性があります。衣類にダニが繁殖してしまうと、肌がかゆくなったりアレルギーを引き起こしたりする危険性もあるでしょう。

ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、天然由来の香りでダニを寄せ付けないアイテムです。ダニを殺す殺虫剤ではなく、また、ダニを集めるというものでもありません。さらに、「アクアグリーンの香り」には、防カビ効果もプラスされています。天然成分にこだわり、殺虫剤の成分は含まれておりません。また、自然吸排気をするシリカゲルBタイプが使われていますので、ダニ・カビが好む湿気もしっかり除去してくれます。

しかも、使い方はとって簡単。クローゼットや衣装ケースの中など、ダニ・カビが気になるところにポンと置くだけで、優しい香りが大切な衣類を守ってくれます。

洗濯槽を簡単きれいに。「洗濯槽の防カビアロマ」

お伝えしたように、しまい洗いの前に、洗濯槽をきれいにしておくことが大切です。とはいえ、洗濯槽の掃除は面倒ですよね。何度もすすぎをして汚れを浮かせたり、取り除いたりしないといけません。衣替えのときにやろうと決めても、面倒だからやりたくないと考えてしまいがちです。

そこで日常的に使用したいのが、ウッディラボの「洗濯槽の防カビアロマ」です。ミストタイプの防カビスプレーで、洗濯が終わったあと、洗濯槽にひと吹きすればカビや菌の発生を抑えてくれます。刺激の強い洗浄成分ではなく、天然由来の香りでカビの発生を抑えるので、お掃除も簡単。消臭効果も高いため、手軽に洗濯槽の掃除を済ませたい方におすすめです。

いつ衣替えをしても、衣類を守る工夫を忘れずに

年によって気温の変動があるため、衣替えをいつすれば良いかは迷ってしまいますよね。1つの目安として、最高気温を確認しながら衣替えの時期を考えれば、大きな失敗はないでしょう。衣替えは、タイミングを見極めるとともに、正しい手順も確認し、衣類を正しく収納するのがポイント。大切な衣類を守るためにも、カビや虫を遠ざけるアイテムを上手に活用しながら、賢く衣替えしたいですね。

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