上履きは洗濯機で洗っても大丈夫?気になることや洗い方をまとめて紹介します。
「寒くても 洗うよ上履き ベランダで」さっそく一句詠んでみましたが、子どもの上履きを手洗いするのが大変だと感じることはありませんか? 最近では、洗濯機を使う人も少なくないようです。
上履き洗いは、子ども本人がやってくれれば問題ないのですが、低学年の時はそうもいかないですよね。週末の忙しいときも、寒いときも、手が荒れているときも、お腹に赤ちゃんがいて屈めないときも、毎週末やってくる汚れた上履き。今回は、洗濯機で上履きを洗うときに気になることや、洗濯機での洗い方と注意点、洗濯機以外のらくちん方法などについてお伝えします。
洗濯機で上履きを洗うとき、気になることベスト4
いままで手洗いで洗っていた上履きを洗濯機で洗うとなると、いろいろと気になる点がありますよね。「本当に洗濯機で洗って大丈夫?」と思ってしまう理由、気になることを4つまとめました。
【疑問1】上履きが痛むのでは?
洗濯機で上履きを洗うと、手洗いの時と違い洗濯機に何度も当たるので、上履きが痛むのではないかとと心配になるかもしれません。やり方次第で、上履きが傷む可能性はあります。特に、上履きをそのまま洗濯機に入れて洗うと、上履きにとっても洗濯機にとってもNGです。
洗濯機で洗う場合には、上履き専用の洗濯機ネットに入れて洗う必要があります。専用の洗濯ネットは中にクッションがついていたり、1足ずつ入れられるようになっていたりと、傷みにくい構造になっています。上履き同士が直接強く当たらず、洗濯槽に当たってもクッションにより衝撃が和らぐため、傷みにくくなります。
【疑問2】上履きのニオイや汚れが、洗濯機に残るのでは?
学校のあちこちを歩いている上履きは、汚れも菌もいっぱいついています。とくに、学校のトイレが汚いと、上履きにもトイレの汚れがつくことに。汚れてニオイがついた上履きは、タオルや肌着を洗う洗濯機を使いたくないと感じるかもしれません。
教職員を対象とした、あるアンケートでは「児童・生徒のために施設改善が必要と思われる場所」として、「トイレ」が挙げられています。多くは快適ではない環境にあると考えられます。 例えば、とてもニオイがきついと感じるようなトイレは、トイレの床も相当に汚れていることでしょう。そこに上履きのままで入れば、汚れや菌が付着してしまいます。上履き洗いをお風呂場で行っていたら、お風呂場で学校のトイレのニオイを感じるようになり、上履き洗いはベランダ限定となるケースも。
上履きをそのまま洗濯機で洗うことに抵抗がある場合、漬け置きや予備洗いを行うのがおすすめです。汚れの付着が気になる時は、上履きを洗った後に一度洗濯槽洗いを行うとよいですね。
【疑問3】そもそも、洗濯機で上履きがキレイになるの?
大人の手で、丁寧に洗う場合と比べれば、洗濯機の上履き洗いは、汚れ落ちが劣る可能性があります。ですが、子どもの力でゴシゴシこすれない場合と比較したら、洗濯機の方が便利で、汚れも落ちやすいかもしれません。最近では、洗濯機で上履き洗いをするための便利グッズが登場し、汚れ落ちをサポートしてくれます。例えば、洗濯機用上履きネットの内側が細かいブラシ状になっているものがあり、従来よりも洗浄力がアップしています。上履きを洗濯機で洗う派が多くなるにつれ、さらに改良されたアイデアグッズが登場するかもしれませんね。
【疑問4】上履きを入れたら、洗濯機が壊れるのでは?
上履きをネットに入れずに洗濯機で洗うと、洗濯機と上履き両方を傷めてしまう可能性があります。ですが、上履き専用のクッション性のある洗濯ネットを使用すれば、緩和されます。また、厚手のマット類と一緒に洗うと、緩衝材になります。上履き洗いの際に、一緒に入れる専用の古タオルを用意してもよいでしょう。とはいえ、いろんな工夫をしても、不具合が起きないとは言い切れません。気になる場合には、念のため、洗濯機で上履きを洗っても良いかメーカーに問い合わせると安心です。
上履きを洗濯機で洗う手順とポイント
上履きを洗濯機で洗うときは、上履きや洗濯機を傷めたり、洗濯機に臭いが残ったり、そんなトラブルを回避するため手順に沿って進めていきましょう。洗い方を紹介します。
- 砂埃や靴裏の固形物を取り除く
子どもの上履きには、思いがけないものがくっついていることがあります。ご飯つぶや粘土、鉛筆の芯、画びょうなどなど。靴底をチェックし、乾いた状態でブラシなどを使い、取り除きます。 - 汚れがひどい場合は、つけ置きや予備洗い
学校のトイレに行った上履きを、そのまま洗濯機に入れることには抵抗があるものです。気になる人は、洗剤を溶かしたバケツにつけ置きする、靴裏だけ予備洗いするなどしておきましょう。 - 洗濯機の通常モードで洗う
上履き専用の洗濯ネットに入れて、洗濯機に洗剤を入れて洗います。洗濯機へのダメージ軽減のため、厚手のマットや古タオルを一緒に洗うのもおすすめです。通常モードで、洗濯からすすぎ、脱水の手順で洗濯します。できるだけ上履きや洗濯機への負担を減らしたいなら、洗濯とすすぎのみを利用し、脱水の前に取り出すのも良いでしょう。 - 風通しの良い日陰で乾かす
洗濯機から取り出して、風通しの良い日陰でしっかり乾かします。脱水を行わない場合には、水気が多く残っているため、古タオルなどで水気を軽くふき取っておきましょう。
上履きを洗濯機で洗ったことによって、洗濯機にニオイや汚れがついたのではないかと気になる場合には、洗濯槽のお掃除も一緒に行ってみましょう。洗濯槽の中に何も入れず、すすぎ1回と脱水をおこなうだけでも、ニオイや汚れが流れやすくなります。
靴専用ミニ洗濯機を用意するのも一案
普段、服やタオルを洗っている洗濯機で、汚れた上履きを洗いたくない。だけど、洗濯機で便利に洗いたい……そんなときは、「靴洗い専用の電動洗濯機」を使う方法もあります。靴洗い専用の洗濯機として、靴を固定した状態で洗えるのがメリットです。中央に取り付けられたブラシが靴や上履きの汚れを取り除いてくれるだけでなく、すすぎから脱水まで、自動で行ってくれます。上履き専用でなくても、小型全自動洗濯機や手動洗濯機などを活用するのも良いでしょう。上履き以外にも、スニーカー洗いが楽になりますよ。
洗濯機を使わずに、簡単に上履き洗いをしたいなら
洗濯機は使いたくないが何とか楽がしたい、そんな時もありますね。簡単に上履き洗いができる、2つの方法を紹介します。
靴用洗濯機があるコインランドリーを利用する
最近では、コインランドリーに、靴洗い専用機を設置しているところがあります。機種によりますが、大人2足、もしくは子ども4足を一度に洗うことができます。洗濯だけでなく、乾燥機があるところも。これなら、自宅にある洗濯機を使用せず、手洗いの必要もありません。子どもたちのお使いに、パパのお散歩がてらにお願いしてみてはいかがでしょうか。
スプレーして拭きとるだけの汚れ落としを使ってみる
もっと手軽に済ませたい時は、水不要で洗える靴用洗剤を活用するのもおすすめです。ウッディラボの「WASHLYスニーカー&上履き用」は、予備洗いやすすぎ不要の汚れ落としクリーナー。靴底のゴミを落としたら、洗う手順が大幅に短縮されます。使い方は次の3ステップだけ。
- 子どもが持ち帰ってきた上履きの汚れにWASHLYを吹きかける。
- その後、泡と一緒に浮き上がった汚れを拭き取る。
- 日陰で乾燥させて、ケア完了。
また、Washlyは消臭効果も。爽やかな香りで、洗濯したような爽快感。靴底にもしっかりスプレーして汚れを落としてあげましょう。ただし、時間が経過した汚れや、濃い汚れをきれいに落とすことはできません。濃い汚れは洗濯機や手洗いできれいにし、普段のケアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
上履き洗い、運動靴のお手入れについて、こちらもご覧ください。
上履き洗いの選択肢はいろいろ。状況に合わせて使い分けていきましょう
「早く上履き洗いなさ~い!」と、週末の朝から子どもにお小言を言いたくないもの。自分でやる場合も、できるだけ短時間で済ませたいところです。上履き洗いを簡単にしたいとき、いくつか選択肢があれば助かりますね。毎週洗うとなれば、一足につき、1年間で約40回洗うことになる上履き。そのうち半分を洗濯機やコインランドリー、吹きかけるだけのお手入れに変えてみてはいかがでしょうか? いつもより少しゆとりのある週末が過ごせるかもしれません。
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