「掃除の仕方」がわからない!お掃除の基本をマスターして、効率よくキレイにしよう

新生活を迎え、初めての1人暮らしとなったものの、お掃除の仕方が分からないと感じている人もいるのではないでしょうか。また、普段のお掃除できれいにしているつもりが、なかなか上手にできないと思う人もいるかもしれません。きちんとキレイをキープするための「お掃除の仕方」について、人気お掃除ブロガーのよしママさんにお聞きしました!

意外と知らない掃除の基本。知らずにやみくもにお掃除をすると、汚れが広がったり掃除時間が延びたりして、効率が悪くなります。効率が悪いお掃除をしていると、キレイにならないうえに、楽しくないのでお掃除自体がキライになってしまうかもしれません。お掃除の仕方を基本からおさらいして、短時間でよりキレイにする方法を身につけましょう。

<家事が楽になるお掃除シリーズ>

 掃除の仕方~基本編~

掃除に必要な道具

今さら聞けない、知っておきたい掃除の基本を紹介します。基本をマスターすれば、どこのお掃除にも応用できますよ。まず、掃除をスタートする前に、掃除する場所の周辺を片づけて、掃除しやすい状態にしておくのがポイント。掃除道具も出しやすくなり、掃除がはかどりやすくなります。また、お掃除が苦手な方は、「今日は洗面所だけ」と範囲を絞ってお掃除すると良いでしょう。一ヵ所でもきれいになれば、達成感が得られやすくなります。

【ポイント1】上から下へ

掃除の仕方1 上から下へ

掃除をする際には、高い場所から低い場所の掃除へとすすめましょう。例えばホコリは高い場所から低い場所へ落ちるので、天井などの高い場所からお掃除を始めます。次に高さのある家具のホコリ落としをして、最後に床の掃除をします。リビングや浴室、キッチンなどでも、順番は同じです。高い場所から掃除すれば、キレイになった場所を再び汚してしまうことがありません。

【ポイント2】奥から手前

掃除の仕方2 奥から手前

上から下へ汚れを落としたら、次は、床の掃除をします。床の掃除をするときは、奥の部屋から手前の部屋へと移動しましょう。部屋の中でも奥からスタートして、部屋の入口に後退するようお掃除すれば、一度キレイになった場所を踏むことはありません。掃除機がけ、雑巾がけ、ワックスをかけるときも同じように奥から手前にすすめてくださいね。

【ポイント3】軽い汚れ→ひどい汚れ

汚れた場所のお掃除をするときは、軽い汚れを落としてから、最後にひどい汚れを取り除きます。最初に雑巾でひどい汚れを拭くと、汚れが広範囲に広がってしまい、掃除が大変になってしまうからです。常に雑巾はキレイな面で掃除をして、汚れたら新しい面に代えて拭き掃除しましょう。

掃除の仕方3  軽い汚れ→ひどい汚れ

例えばキッチンの油汚れを落とすときは、最初に重曹スプレーを全体にかけておきます。頑固な汚れには重点的にスプレーしておきましょう。次に、軽い汚れ部分を古布などで拭き取ります。最後に頑固な汚れを拭き取ってくださいね。頑固な油汚れはつけ置き時間も長くすればするほど落ちるので、後回しにすべきです。

【ポイント4】効果が弱い洗剤→強力な洗剤

掃除の仕方4  効果が弱い洗剤→強力な洗剤

汚れ落としは、弱い洗剤からはじめて、落せない場合のみ強い洗剤を使用するのがポイント。例えばトイレ掃除の場合、普段のお掃除は中性洗剤を使うことが多いでしょう。それでも落とせない場合のみ、強力な酸性の洗剤を使用して、黄ばみ落としや水あか落としをします。そうすれば、素材を傷める危険性も少なく、手荒れのリスクも減らせます。つけ置き時間も、最初は短めにして試し、落ちない場合のみ時間を長くするといいですよ。

【ポイント5】ホコリは乾いたまま取り除く

掃除の仕方5 ホコリは乾いたまま取り除く

生活していると、部屋じゅうにたまってしまうホコリ……。ホコリの中には、衣類やソファー、布団などファブリック類の繊維や、ダニの死骸やフンなどが集まり、換気や空調によって部屋中に舞い上がってしまいます。部屋にたまるホコリは、乾拭きするのが基本。いきなり水拭きすると、ホコリを集めて移動させるだけになってしまいます。乾いた状態で家具に積もるホコリは、ハンディモップで拭くと簡単です。フローリングの床は、まずは乾いたフローリングシートやモップでホコリを取り除いてから、掃除機がけを行います。最後にゴミがない状態で水拭きを行うとピカピカになりますよ。

【ポイント6】汚れ落としには「温度」と「時間」が重要

掃除の仕方6  汚れ落としには「温度」と「時間」が重要

キッチンの油汚れのような頑固な汚れは、気温が下がると固まって落としにくくなります。汚れ落としにおすすめなのが、セスキや重曹でのつけ置きです。油汚れのお掃除は、温度を上げると効果が上がります。さらにつけ置き時間も、長くすると油が浮いて、柔らかくなって落としやすくなります。

【ポイント7】掃除道具も清潔に

掃除の仕方7  掃除道具も清潔に

普段使う掃除道具にホコリが積もってしまったら、手に取るのも嫌になってしまいますよね。掃除をしていると、掃除道具自体が汚れてきます。とくに掃除機はフィルターにゴミが目詰まりして知らず知らずのうちに、吸引力が落ちてしまうので定期的にお掃除してあげましょう。効率良くお掃除できるようにしておくと、お掃除でのストレスが軽減されます。

掃除の仕方~覚えておきたい掃除をする順番~

ここまでにお伝えしたお掃除のポイントを踏まえつつ、キッチンとリビングの具体的な掃除手順を紹介します。毎回全ての掃除をするのは大変なので、掃除をするところを決めたら、効率よくできる順番で進めていきましょう。

キッチン編

掃除の仕方 キッチン編

まずは、油汚れや食品汚れ、ホコリなどを落とすところからスタートします。一日で換気扇掃除からシンク掃除まで行うのは大変なので、日にちを替えて少しずつ進めるのがおすすめです。とくに油汚れ落としは、汚れた洗剤液が下にしたたり落ちることがあるので、壁面上でも上から下に向かって順に拭き進めるといいですよ。

<おすすめの順番>

①換気扇掃除→②壁掃除→③コンロ掃除→④シンク掃除

キッチン掃除のポイントは、シンク掃除を先に行わないこと。①、②、③の掃除ではシンクを使って洗うこともあるので、シンクが油だらけになってしまうことも。必ず最後にシンク掃除をするとよいでしょう。(例③コンロ掃除→④シンク掃除)

リビング編

掃除の仕方 リビング編

リビングのお掃除は、ホコリ取りがメインとなります。まずは、高い場所から低い場所にむかってお掃除を進めます。家具や床のホコリは乾いた状態で取り除くのが鉄則です。床はワイパーやモップでホコリを取り除いてから、掃除機で砂などの重たい汚れを取り除くと、ホコリが舞い上がりにくくなります。

<おすすめの順番>

①天井・電気掃除→②カーテンレール・壁掃除→③家具のホコリ落とし→④机拭き→⑤床掃除(乾拭き)→⑥床掃除(掃除機)→⑦床掃除(水拭き)

こちらも一度に全てを進めるのは大変なので、番号の低い場所の掃除を最初に行い、最後に床掃除を行うと無駄がありません。【例 ①電気掃除→⑤床掃除(掃除機)】

お掃除グッズを使って効率よく

便利なお掃除グッズをプラスすると、掃除がはかどるだけでなく、回数を減らせるというメリットもあります。私が使っているおすすめグッズを紹介します。

時短アイテム「お掃除プラスX」

時短掃除 お掃除プラスX

手持ちのフローリングシートやモップに、ウッディラボの「お掃除プラスX」をスプレーするだけで化学モップに早変わり。ホコリの吸着力がアップするので、掃除時間が短くなり、部屋のホコリも舞いにくくなります。床や家具、家電製品自体にもお掃除するとワックス効果があり、乾拭きするとツヤが出てホコリがつきにくくなっていることを実感しています。

隙間汚れアイテム「ダイソー 隙間らくらくハンディーワイパー」

ダイソー 隙間らくらくハンディーワイパー

床掃除をしてもすぐにホコリがたまってしまうときは、家具下や家具裏にホコリが残っているからかもしれません。冷蔵庫下、洗濯機下、食器棚の隙間など、掃除機で届かない場所のお掃除をしましょう。隙間汚れ専用のワイパーを使います。お手持ちのワイパー用のシートをハサミ、隙間にそっと入れて、ゆっくり出せば取り切れなかったホコリや髪の毛、くずなどをかき出せますよ。

防汚アイテム「バイオサイクル トイレ用」

バイオサイクル トイレ用

いつもの掃除用洗剤に、汚れ防止の効果があるとお掃除回数を減らせます。ウッディラボの「バイオサイクル トイレ用」は洗浄効果のほかに、消臭、防汚効果もあるので、重宝しています。便器・壁・床・パイプ内に使えますが、わが家はトイレタンク掃除にも使っています。

掃除の仕方を身につけて、きれいな部屋をキープしよう

教わる機会の少ない掃除の仕方は、基本が大切。コツをつかめばどこにでも応用できるので覚えておくと何かと便利です。計画なしにお掃除を始めると、失敗してしまうので、「今日は換気扇とシンクを掃除しよう」と掃除か所を決めておくと、手順を考えて計画通りにスムーズにすすめられますよ。

お掃除は「後でやっておこう」と汚れを先延ばしすればするほど、汚れが落ちにくくなります。汚れに気がついたら、すぐにお掃除することで洗剤も弱いもので、時間も短時間で済ませることができます。汚れを見逃さないこともお掃除のコツの1つです。

よしママ

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元家庭科の小学校教諭。40代の2児の主婦。子どものハウスダストアレルギーをきっかけに掃除にはまり、ブログ「節約ママのこだわわり掃除」を開設。お掃除、ラク家事...

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