実家の布団がかゆい問題!さりげなく対策か協力要請か、帰省前の準備がポイントです

帰省時にお世話になる実家のお布団。快適だと感じるのであれば良いのですが、なかには臭いや湿気が気になったり、ダニの発生でかゆくなってしまったりすることがあるかもしれません。まれに使うのが恐怖だと感じる人もいる様子……。

もし、実家の布団にネガティブなイメージがある場合には、その対処は困りもの。両親や義両親との関係や実家の状況は、家庭によって異なるため、対処の難しさも違ってきます。対策をとる際には、さりげなく自分で対処するか、協力を要請していくか、ケースバイケース。かゆいお布団が帰省のワクワクを損なわないよう、実家の布団問題を考えてみましょう。

かゆいのは、もしかしてダニ?実家の客用布団があやしい件

帰省して宿泊すると鼻水が止まらなくなる、朝起きたらかゆい虫刺されがあった……そんなことはありませんか? こうした変化がみられる場合、もしかしたら布団にダニがいるかもしれません。

ダニはとても小さいため肉眼で見えにくく、布団にダニがいるかどうか簡単には判断できません。ダニアレルギーのある人は、アレルゲンとなるダニの死がいを吸い込むと、くしゃみや鼻水などのアレルギー反応が出ます。ハウスダストアレルギーを持っている人のほとんどはダニアレルギーを持っているといわれており、ご自身や家族がハウスダストアレルギーかどうかも判断材料になりますよ。

朝起きたときにかゆい発疹ができていた場合、蚊とダニの違いを見分けることは困難です。蚊がいたかどうか分からない場合、肌の露出していない部分に刺されていないか確認してみましょう。露出していない太ももや二の腕などが刺されていた場合、ダニの疑いが強くなります。同じ寝具で親子が過ごし、同じ日に刺されても、親と子で反応の出る速さとかゆみの程度、症状が続く時間が異なることも判断材料の1つです。

ダニの繁殖条件とは?

ダニは温度25~30度前後、湿度60%以上の高温多湿を好み、乾燥に弱い生き物です。ダニは1か月で成虫になり、繁殖力が高いという特徴があります。特に繊維が密集した布団は、隠れやすく住み着きやすい、卵も産み付けやすい場所です。ダニ対策がされていない布団は、気づかないうちにダニが増えている可能性があるでしょう。

実家の客用布団の収納事情

実家の布団に不安を抱くのは、そのお手入れが不十分な可能性がある点ではないでしょうか。もちろん、こまめに客用布団をお手入れする家庭もあるはずです。しかし、実家に住む家族の年齢が高くなるにつれ、体力のいる布団のお手入れは後回しになりがち。よくある実家の布団事情として、気になる点を挙げてみました。

収納の環境は大丈夫?多くても年に数回しか使われない布団

実家では、子供たちが独立した後はお客様用布団の出番が減り、春、夏、お正月といった休暇時の帰省に合わせて、年に数日利用する程度になっています。それ以外は、基本的に収納したままの状況でしょう。収納場所の換気が十分行われていない、ダニ除け剤を利用するなどの対策をとっていない場合、ダニが発生している可能性あります。

それって本当?「使う前に干したから大丈夫」説

布団の中にいるダニを死滅させるには、布団全体の温度を50度以上まで温める必要があります。使用後に布団を干したと言っても、しっかり死滅したとは限りません。布団の表裏を順番に日干しするだけでは、温度の低い日陰側にダニが逃げ込み、生き残ってしまうからです。また、干した後は死骸を取り除くために掃除機がけが必要です。そうした手間をかけずに収納すれば、次に使用する時にダニが繁殖しているかもしれません。

布団乾燥機を使った後のダニの死がいが残っているかも

布団を干すのは体力が必要であり、高齢の家族には負担が重いものです。手軽に使えるのが布団乾燥機ですが、ダニ死滅モードにして乾燥させたとしても、そのまま収納すれば、ダニの死がいは残ったままに。ダニアレルギーの人は、死がいに反応してしまうため、やっぱりかゆみや鼻水が出てしまいます。

かゆい実家のお布団はどうする?やってみたいダニ対策方法

これまでの経験から実家の布団にダニがいるかもしれないと思っていても、到着したその日に布団を干したり、掃除機をかけたりできるかというと、なかなか難しいかもしれません。時間が作れるかどうかだけでなく、実家との関係や家族の状況によっても変わります。とはいえ、快適な睡眠を得るには、なんとかしたいところ。状況によって変わる対策法を考えてみましょう。

さりげなく対策したいなら、アイテム持参を

「お布団干しておいたわよ」「お掃除しておいたわよ」と聞いた後に、お布団やお部屋のお掃除をするのは気が引けるもの。ご厚意を無にしない、さりげない対策方法をおさえておきましょう。

子供の寝具は持っていく

子どもが小さいうちは、いつも使っているこども用布団を持参できると安心です。使い慣れた布団がよい、おねしょ対策、湿疹のかき壊しで血が付くからなど、理由もお話ししやすいでしょう。

防ダニシーツを使う

ダニが通り抜けられない布地でできている「防ダニシーツ」を持参するのも一案。大荷物になりやすい帰省でも、シーツだけなら楽ちんです。

シーツを2枚敷き、シーツとシーツの間に入り込むホテル方式

ダニの心配は敷布団だけでなく、掛布団にもあります。2枚のシーツをセットして、シーツとシーツの間に入れば、お布団に直接肌が触れません。両方とも防ダニシーツであれば更に安心です。

枕を持っていく

顔が触れる枕は安心できるものを使いたいですね。枕にもダニが発生しやすいため、持参すると安心。使い慣れた枕でないと眠れないという方も珍しくないため、持っていきやすい物の1つでしょう。

しっかりダニ対策グッズを持参する

ダニ対策機能付き布団乾燥機や布団クリーナーを持参すれば、しっかり対策に。この場合、「お手間をかけないためにも、布団のお手入れは自分たちでやります」と事前に話しておくと良いでしょう。

自分の身の回りは自分で整える習慣の方の場合、帰省時にお布団やお部屋の掃除をしても、自然な振る舞いと感じることでしょう。また、ハウスダストアレルギーがあり特別なケアが必要といった理由を、きちんとお伝えする方が良い場合もあります。

協力を頼める間柄なら、お布団のお手入れをお願いしよう

アレルギーに対する理解がある、はっきり言える間柄の場合は、お布団のお手入れをしてほしいと協力要請を行ってみましょう。ただし、どうしてよいのかわからない場合もあるので、掃除の手順などを明確に伝えるのがポイントです。

事前に布団を干すか、布団乾燥機を使ってダニを死滅、布団クリーナーで除去

ダニ対策のシンプルな手順は、「乾燥して掃除機をかける」というもの。乾燥機やクリーナーなどを事前に送ってお願いするか、自分たちでやりますと伝えておくとよいでしょう。

布団丸洗いサービスを利用して環境をリセット

お布団のケアは時間と体力が必要なため、プロの手を借りるのもおすすめ。ただし、費用が掛かってしまうので、実家に負担をかけたくない場合には料金分をきちんと準備しておきましょう。最近では、丸洗いサービスのために受け取りに来てくれるクリーニング店も多くあります。コインランドリーを使用する場合には、車の手配も忘れずに。

帰った後の布団の片付けについても情報共有しておく

帰省時に使った布団をケアし、収納までできれば、次回のダニ予防まで取り組みやすいもの。しかし、電車の時間が決まっているなど、時間的に難しいこともあるでしょう。実家に使用後の布団のケアをお願いする場合には、ダニの繁殖について知ってもらい、収納方法について一緒に考えておきましょう。収納時に便利な防ダニグッズを準備し、次回まで使ってもらうとよいですね。

布団はレンタルする方針にする

実家の家族が高齢になり、客用布団の定期的なケアが難しい場合や、収納を圧迫している場合には、不要な布団は処分し、必要時にだけレンタルする提案はいかがでしょうか。OKが出た場合、手間がかかる布団の処分を自分たちで行うと喜ばれます。また、レンタルの手配や支払いなどをどうするかも、事前に決めておきましょう。

一度ダニをリセットしたら、ダニ予防グッズをセットして次回に備えるべし

帰省時にお布団のダニ・リセットができたならば、次回の帰省時のために防ダニグッズで対策をとっておくとよいですね。

ウッディラボの「ダニよけシリカ」は、香りによってダニをよせつけず、繁殖を抑えるアイテム。心地よい香りでアロマとしても活用できます。布団を敷いた後、寝るまでの間にダニよけシリカを下に敷いておくのもおすすめ。置くだけで簡単に使えるうえ、期限が切れても乾燥剤として活用できます。ダニ予防として手軽なアイテムなので、実家にオススメしてみてはいかがでしょうか。

帰省時に使用する布団のダニ対策は、できることからはじめましょう

実家への帰省が年に数回の場合、お泊りの帰省は親にとっても自分たちにとっても非日常です。お互いに無理をしてヘトヘトになってしまうのも、いずれ思い出になるかもしれません。しかし、状況によっては、そんな風にのんきにしていられないこともあるでしょう。アクティブシニア年代以上の方は、ハウスダストアレルギーに関して経験や知見が少なく、理解を得ることが難しい場合も。まずは、できることから事前に準備していくとよいですね。到着後に布団掃除をすることが難しそうな方は、防ダニシーツやダニ対策グッズなどの便利アイテムを取り入れてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

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