お風呂の虫ってどこから来るの?〜発生原因から対処法、予防法まで丸ごと解説〜

一日の疲れを癒してくれるお風呂。ゆったりとした気分でお湯に浸かっていると、チラチラと飛び回る小さな虫の姿が目に入ってきた……なんて経験がある人は少なくないのではないでしょうか。なぜ、お風呂に虫がやってくるのか?今回は、その原因から対処法、予防法まで解説します。

なぜ、お風呂に虫が出る? 原因は主にこの2つ!

お風呂に虫が出る原因について、さっそく見ていきましょう。

  • 虫は暖かくて水が溜まっている場所が好き
    虫が好むのは、暖かくて水が溜まっている場所。一年を通して温暖・湿潤なお風呂は、虫にとって理想的な場所といえるのです。
  • 虫にとって、汚れはごちそう
    石鹸カスや人間の皮脂など、汚れは虫にとってのごちそうです。身体の汚れを落とす場でもあるお風呂は、虫にとってはさながらレストラン。お風呂にいれば、日々の食事に困ることはないのです。

お風呂で発生しやすい2種の虫の生態&対処法

お風呂でとくに発生しやすい虫といえば、「チョウバエ」と「紙魚(シミ)」です。ここでは、その2種の生態と対処法について解説します。

チョウバエの生態&対処法

チョウバエは、お風呂に出没する不快な虫の代表格。洗面所で見かけることもあるかもしれません。発生を抑えるには幼虫の時期の対策がポイントです。まずは、チョウバエの生態を確認したうえで、対処していきましょう。

チョウバエの生態

チョウバエはコバエの一種で、日本国内には50種ほどが生息しています。一般的によく見られるのはオオチョウバエという種類。名前に“オオ”と入っているとおり、チョウバエの中では大型の部類ですが、成虫の体長は4〜5mmほどと虫としては小さめです。夜行性なので、夜は活発に動き、昼間は高い位置に止まってじっとしています。なので、あまりじっくり見る機会がなく、どんな姿をしているかよくわからないという人も少なくないかもしれませんが、なんと、ハート型をしています(逆さから見ると)。さらに、体全体がモコモコとした毛で覆われてるため、とても愛らしく見えるのです。とはいえ、不快に感じるのは変わらないでしょう。人に直接的な害を及ぼすことはないものの、不衛生な環境で発生するため、食品の微生物汚染のリスクが高まります。ちなみに、幼虫の形状は「ナメクジを細くしたような」、あるいは「イモムシのような」と表現されます。成虫が外から入ってくることもありますが、お風呂場の中で繁殖し、大量発生させないことが大切です。チョウバエの巣をつくらないように、早めに対策しましょう。

チョウバエの対処法

対処法は、大きく2つあります。

【発生源を断つ!】〜卵を産みつけられないようにするために〜

チョウバエの発生源は、石鹸カスや皮脂汚れといった有機物を含む汚泥や、排水口のヌメリなど。なので、排水周りを清潔に保つことが大切です。ヌメリやヘドロを除去し、汚泥水を溜めないようにしましょう。

【大量発生を防ぐ!】〜成虫を家の中に入れない、増やさない〜
チョウバエの成虫を家に入れてしまうと、繁殖地にされてしまう可能性があります。発生源を断つと同時に、成虫の忌避と駆除にも取り組みましょう。

  • 外からの侵入を防ぐ
    お風呂場の網戸や窓ガラスに虫除けスプレーをしておくといいでしょう。網戸に穴があいていないか、窓に隙間がないかを確認することも大切です。
  • チョウバエを見つけたら速やかに駆除する
    チョウバエを大量発生させないためにも、見つけたら都度、駆除用スプレーなどで退治するようにしましょう。

紙魚(シミ)の生態&対処法

紙魚もお風呂で遭遇する可能性の高い害虫です。「本につく虫」というイメージが強い紙魚ですが、ここでは新たな一面も見えてきます。こちらも、その生態とともに、対処法を見てみましょう。

紙魚(シミ)の生態

紙魚は、昆虫の中でも原始的な種で、3億年以上も前から存在していたといわれています。テカテカとした光沢のある体に、クネクネと素早く動く様が嫌悪感を抱かせるため、いわゆる不快害虫に区分されますが、人体への影響はありません。幼虫・成虫ともに古書や掛け軸などに発生し、それらの表面をボロボロにしてしまうこともあるそう。ただ、穴をあけるほどの被害を及ぼすことはないといいます。もし、穴があいているとしたら、シバンムシなど別の虫が悪さをしている可能性を考えた方いいでしょう。

以上のように、紙魚は多くの人がイメージする本に棲み着いているわけですが、湿気のある暖かい場所を好むため、お風呂場で遭遇する率も高めになります。ところが、湿気が好きなわりに、わずかな水で溺死してしまうという特徴も。なんだか切なさも誘う虫でもあるのです。

紙魚(シミ)の対処法

紙魚は人体への影響がないため、数匹見かけた程度ではとくに問題はないといわれています。とはいえ、その不快な姿をお風呂場で目にすると落ち着かないことでしょう。気になる場合は、たとえ数匹でも殺虫剤などで素早く駆除するようにしましょう。「換気」と「こまめな掃除」も効果的です。

お風呂に虫を発生させないための予防法

お風呂に虫を発生させないために、日頃から心がけたい対策を2点紹介します。

予防法① 浴室を乾燥させること

虫は水気のある環境を好むため、しっかり換気をして浴室を乾燥させることが大切です。お風呂を使用した後は、必ず換気扇を回すようにしましょう。換気扇を回すときは、ドアをしっかり閉め、密閉した状態で換気するのがポイントです。

予防法② 成虫の侵入を防ぐこと

家の中で虫を発生させないためには、外部からやってくる虫(成虫)の侵入を阻止することが重要です。玄関や窓を開けっぱなしにしないというのは基本として、以下の侵入経路にも気をつけてみてください。

窓サッシの隙間
隙間があいている場合は、隙間テープなどを活用して隙間を埋めましょう。

網戸の穴
穴を見つけたらすぐに補修テープで塞ぐこと。何ヶ所も穴があいている場合などは、細かいメッシュの網戸に張り替えるのが得策かもしれません。

換気扇
換気扇にフィルターを取り付けるといいでしょう。フィルターは、ホームセンターやドラッグストア、100円均一ショップでも扱っています。

室外機のホース(ドレンホース)
ドレンホース用の防虫キャップがおすすめです。

  • 外干しの洗濯物
    虫が活発になる夕方以降は外に干さないこと。昼間に干している場合は、暗くなる前に取り込むようにしましょう。

予防法〜番外編〜 便利グッズを活用するのもおすすめです!

お風呂の汚れがたまりやすく、虫の発生源として注意したいのが「エプロン」部分です。ひょっとすると、「エプロンってなに?」と思った方もいるかもしれないので、まずはエプロンについて簡単に説明します。

【エプロンとは】

浴槽の前面に取り付けられているパネルのこと。見た目をよくしたり、お湯を保温したりするなどを目的に設置されます。※エプロンなしの浴槽やエプロンを取り外せない浴槽もあります。

エプロンの内部は構造が複雑なので、無理に外して掃除をする必要はない(専門業者に依頼するのが無難)という見解もあるほど、素人にとってはお掃除難易度が高い場所です。そのため、頻繁に掃除ができず、汚れも溜まりがちに。チョウバエの発生源になりかねない危険ゾーンでもあります。

エプロン掃除を定期的に行うことで、虫の発生を抑えやすくなります。自身で行うか、プロに頼んで清掃をお願いすると良いでしょう。

エプロン掃除後には、できるだけカビや虫の発生を防ぐための予防を行いましょう。そんなときにおすすめしたいのが、ウッディラボの「お風呂の衛生当番」です。天然由来の香りでカビや虫を防ぎます。使い方もとってもシンプルで、エプロンのお手入れ後に貼り付けておくだけでOK!頻繁にお掃除できない場所だからこそ、キレイが長続きするのはうれしいポイントです。

ウッディラボにはお風呂を快適に守ってくれるアイテムがもうひとつ。それが、「おふろの防カビアロマPREMIUM」です。浴室の壁などに貼っておくだけで防カビ効果が期待できる優れもの。

「お風呂の衛生当番」と「おふろの防カビアロマPREMIUM」は、ともに天然由来の素材が主成分になっています。その2つが入った「おふろの防カビお試しセット」は、ナチュラル志向の方にもおすすめです。

お風呂に虫がやってくる理由が分かれば、自ずと対処法も見えてくる!

お風呂タイムは、一日の疲れを癒す至福のひと時。けれど、虫と遭遇してしまったら気分は盛り下がってしまうというもの。できるだけ快適な環境を整えるためにも、なぜお風呂に虫が出るのかを知ることが大切です。知れば対処法も見えてきます。日頃から浴室の換気をしたり、窓やドアの閉め忘れに気をつけたりするといった、ささやかな虫対策を心がけるだけでも、効果はずいぶん違うはずです。便利な虫除けグッズを活用するのもおすすめです。快適なお風呂空間をキープするために、今日からできる虫対策をはじめてみましょう。

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