手作りの虫除けスプレーはどう活用する?ナチュラルな虫対策をしたい方に知ってほしいこと

梅雨時期から激増するといわれる蚊。本格的な夏に向けて動き始めるのは蚊だけではありません。コバエやアリなどもこれからが活動の本番。これらの虫は、家の中まで侵入してくるのでとても厄介です。毎夏、忌避剤や殺虫剤などを駆使して奮闘する家庭も多いのではないでしょうか。しかし、虫除け剤には強い薬剤を使ったものからナチュラルなものまでさまざまなアイテムがあり、自分に合ったアイテムを選ぶのは難しいもの。なかには、虫除けスプレーを手作りしたいと考える人もいるでしょう。今回は手作りの虫除けスプレーの作り方とともに、注意点を紹介します。

手作り虫除けスプレーの作り方から活用法、注意点まで大公開!

虫除けスプレーを自分で作ろうとすると、手間がかかりそうだし、難しそうだし……と、思われる方も多いかもしれません。ところが、実は意外と簡単に作れます。材料も、身近なお店で購入できるのでお手軽です。ここでは手作り虫除けスプレーの作り方をはじめ、活用方法、メリット・デメリット、注意点まで徹底解説します。

手作り虫除けスプレーの作り方

作り方の前に、まずは用意するものから具体的に見ていきましょう。薬局や100円ショップなどで揃えられるものばかりですよ。

【用意するもの】

  • 無水エタノール
    水を含まない純度の高いエタノール。化粧品を手作りするときやお掃除などにも使える便利なアイテムです。
  • 精製水
    水道水や井戸水などに含まれているミネラル分や不純物を取り除いた水です。ちなみに、前出「無水エタノール」に混ぜて70〜80%ほどに薄めると、消毒用エタノールとして使えます。
  • 精油
    虫除け効果が高いことで知られる精油をいくつかご紹介します。

・ハッカ
人には心地よく感じるスーッとした清涼感のある香りが虫を遠ざけます。蚊をはじめ、ハエ、アブ、ハチなどあらゆる虫に対して効果を発揮するといわれています。

・シトロネラ
「シトロネラール」という蚊や昆虫が嫌う成分が含まれています。レモンのような柑橘系のさわやかな香り。アウトドア用のキャンドルなどに配合されているので、一度は嗅いだことがあるかもしれません。

・レモンユーカリ
シトロネラと同様「シトロネラール」を多く含んでいます。名前にレモンとつくのでレモンの香りをイメージしてしまいがちですが、山椒のような香りと表現されることが多いです。

・ヒバ
森林浴をしているようなリラクゼーション効果を得られるヒバの香りは、虫にとっては嫌なもの。ゴキブリに対しては市販の防虫剤に匹敵する効果があるそうです。

・ニーム
インドに自生している樹木で、アーユルヴェーダの重要なハーブのひとつとして古くから親しまれています。虫除け効果は高いけれど、人や動物には無害。そのため、ペット用の虫除け用品にも使われています。

  • スプレー容器
    ポリスチレン(PS)製のものは精油で溶けてしまう恐れがあるので使えません。おすすめは遮光性のあるガラス容器ですが、プラスチック容器であれば、次の素材のものを選びましょう。

・ポリプロピレン(PP)

・ポリエチレン(PE)

・高密度ポロエチレン(HDPE)

・ポリエチレンテレフタレート(PET)

【作り方の手順】

例)ハッカ油を使って50ml作る場合

  1. スプレー容器に無水エタノールを10ml入れる
  2. 1にハッカ油を5〜10滴垂らし、容器を振ってしっかり混ぜる
  3. 2に精製水40mlを加えて、さらに混ぜ合わせる

ポイントは、精製水を最後に入れること。先に精油と一緒にしてしまうと、きれいに混ざりません。

手作り虫除けスプレーの活用法

虫除けスプレーを作ったら、空間にシュッとする以外にも、こんな使い方がありますよ。

  • 玄関にて
    虫除けスプレーをコットンやガーゼに吹きかけて、ガラス瓶などに入れて玄関先に置いておくと、消臭効果も期待できます。
  • ソファやクッションに
    自分好みの香りを選べば、リラックス効果も得られます。
  • 窓周辺
    網戸やカーテンに吹きかけることで、窓から入ってくる虫の侵入を防げます。ただ、次のことに注意してください。

・網戸がポリスチレン(PS)製であれば、使えません。

・カーテンに吹きかける場合は、布が変色してしまう恐れも。目立たない箇所で試してから使うようにしましょう。

手作り虫除けスプレーのメリット・デメリット

ナチュラルな素材を使って、意外と簡単に作れる手作り虫除けスプレーは、なんだかいいこと尽くめのような気がしてきますが、もう少し掘り下げて、メリット・デメリットの両面を見てみましょう。

〈メリット〉

・殺虫剤などの強い薬剤ではないため、刺激に弱い方にも使いやすい

・材料を全て知っている状態なので、納得して使える

・天然の精油が主成分なので、余計な薬剤を使う必要がない

・1回分の金額で考えると、市販のものを買うよりも、経済的

〈デメリット〉

・市販の物を買ってくるだけの手軽さに比べて、作るのに手間がかかる

・効果があまり長く続かないため、こまめにスプレーする必要がある

・精製水を使うため、長期間保存ができない

・天然由来の香りであっても、人によっては刺激が強いと感じる場合がある

・精油の種類によっては、ペットにとって害になってしまうことも

※たとえば、虫除けの代表格であるハッカ油は猫の健康を害してしまう恐れがあります。猫を飼っている家庭ではニームオイルを用いることをおすすめします。

手作り虫除けスプレーの注意点

ナチュラル素材を使用した手作りの虫除けスプレーであっても、その特性から、使う際にはいくつか注意しなければならないことがあります。以下に注意点とその理由をまとめてみました。

基本的には、肌に直接塗らないこと

ハッカ油などは肌に直接使っても問題ないとされていますが、人によっては刺激が強く体の負担になってしまいます。また、オイルなので日焼けの要因にも。肌に使用可能とされる精油もありますが、商品によって品質が大きく異なります。肌に使うのではなく、周囲に振りかける目的で使いましょう。

使用する精油についてきちんと調べること

精油は天然素材とはいえ、香りやオイルの質によって身体にも影響します。虫除け以外の効果・効能なども調べたうえで使うようにしましょう。妊娠中には使用できない精油もあります。また、ペットや小さな子どもがいる家庭では特に注意したいところです。

使用期限を守ること

手作り虫除けスプレーのデメリットと重複する部分でもありますが、材料のひとつである精製水は雑菌などが繁殖しやすいため、1週間から10日くらいを目安に使いきるようにしましょう。最初からたくさん作るのではなく、使いきりとして少量ずつ作り、使い終わってから新たに作ってくださいね。

スプレーするモノや場所の確認をすること

精油の成分が付着することで、色落ちしたり、素材が傷んでしまったりすることがあります。事前に素材を確認し、目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

よく振ってから使うこと

これは、材料の精製水と精油に関係します。ご存知の通り水と油は分離しやすいもの。作ったときには混ざっていても、時間が経つとどうしても分離してしまいます。

作る手間を省きたい!そんなときはウッディラボの「虫キライスプレー」

手作り虫除けスプレーについて、メリットもデメリットも見てきましたが、ここではあえてデメリットに注目して考えてみましょう。

「効果が長く持続しない」「長期保存ができない」というのは、優しい素材を使っていることの一つの側面ではあるのですが、忙しい日々を送っていると、何度もスプレーしたり、作り直したりするというのはなかなか大変な作業です。きっと、そこがネックに感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなデメリットをカバーした、自然派アイテムがあります。それがウッディラボの「虫キライスプレー」。天然由来の原材料が主成分ですが、品質を安定させる天然由来の成分も含まれているため、効果が長続き。長期間の使用も可能で、焦って使いきる必要もありません。ナチュラルな虫除けをお探しの方は、まずは便利で優しい市販のスプレーから使ってみてはいかがでしょうか。

ウッディラボの「虫キライスプレー」

ウッディラボの「虫キライスプレー」は殺虫成分を含まない、天然製油の虫除けスプレーです。家の中に入ってきてほしくない、蚊やコバエ、アリ、カメムシなどが嫌うベンタンジオールを含む香りを利用しています。レモンユーカリの爽やかな香りのため、家中どこでも使いやすい虫除けです。

自分に合った方法で、人や環境に優しい虫除け対策を

シンプルな材料で簡単に作れる虫除けスプレー。天然精油の香りで虫を遠ざける仕組みは、自然派の方におすすめ。ただ、効果が長く持続せず、保存期間が短いなど、ナチュラルさゆえのデメリットも。その部分がネックで手作りすることに迷っている方は、自然派素材の市販品から始めてみるのも一つの方法です。ウッディラボの「虫キライスプレー」は天然由来の香りを使った虫除けアイテムです。詰め替え用もあるのでサスティナブル。自分に合った方法で、人や環境に優しい虫除けが実現できますよ。

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