日本生まれの意外な履き物「ビーチサンダル」で夏を遊ぶ

砂浜でビーチサンダルを履いている女性の足

全国各地で早々と梅雨が明け、連日厳しい暑さが続いています。涼を求めて海や川など水辺に出かける機会が増えたという人も少なくないのではないでしょうか。水辺で遊ぶときはビーチサンダルが欠かせませんが、もし、水辺限定だけの出番だとしたら、それはもったいない!

ビーチサンダルは夏の軽やかな装いにマッチし、気軽に足元のおしゃれを楽しめるため、街中でも活躍してくれます。今回は、ビーチサンダルの誕生秘話から履きこなし方、意外な効果まで、魅力を余すことなく紹介します。

ビーチサンダルは、意外にも日本生まれ!

ビーチサンダルは、ハワイのような美しいビーチがある南の国の履き物というイメージがありませんか?実は、ビーチサンダル発祥の地は、意外にも生まれたのは日本なのです。さっそく、その歴史をたどってみましょう!

海を渡ったメイドインジャパンのゴム草履

第二次世界大戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)の復興事業として、多くのアメリカ人が日本に降り立ちました。その中にはデザイナーの姿も。それが、レイ・パスティンさんです。

パスティンさんは、日本各地に赴き、「商売につながるタネ」を探します。その最中、ふと目に止まったのが、「ゾーリ」と呼ばれる奇妙な履き物。

「簡単に履けるうえに、足指を鼻緒に通すため脱げにくい……これだ!」

日本の伝統的な履き物「草履」はパスティンさんの心を捉えました。そして、密かにアイデアをあたためます——。

3年後の1951(昭和26)年、パスティンさんは、「ゴムでできたゾーリ」を作ってくれるメーカーを探しに再び日本へ。これが、とても難儀したといいます。少し前まで「敵国」だった相手の話なんか聞けるか……と、なんとも難しい現実がありました。

メーカー探しが難航する中、知人の紹介により一筋の光明が差します。兵庫県神戸市にあるゴム製造会社が手を差し伸べてくれたのです。その会社の熱心なサポートを受け、試行錯誤の末、1952(昭和27)年、ついに商品化を実現。ところが、当初はさっぱり売れなかったそう。それもそのはず、鼻緒つきのサンダルなどアメリカに存在しなかったのですから。メイドインジャパンの奇妙な履き物が認知されるまでには4〜5年を要したといいます。そこからは言わずもがな。ハワイでは1カ月に10万足も売れるなど、瞬く間に世界的なヒット商品となっていくのです。

【ビーチサンダル豆知識】

ビーチサンダルという名前は、日本で一般的に使われている名称です。英単語が組み合わさった響きのため、海外でもその名称が使われているような気がしませんか? ところが、違うのです。ちょっとカワイイ海外での呼び方をいくつか紹介しましょう。

  • Jandals(ジャンダルズ):ニュージーランド
  • Tokyo(トーキョー):トルコ
  • Sayonara(サヨナラ):ペルー

ちなみに、ビーチサンダルをデザインしたパスティンさんの母国アメリカではflip-flops(フリップフロップ)という言い方が一般的です。

ここに注目!日本特有のデザイン

ビーチサンダルを選ぶとき、色や全体的なデザインに目がいきがちですが、ある場所に注目してみると探すのがより楽しくなるかもしれません。その場所というのが、鼻緒とソール表面。国によってデザインが違うそうで、日本のブランドが販売しているビーチサンダルには、鼻緒に「六本線」が、ソール表面に小波が描かれていることが多いそうですよ。

※日本のブランドの商品すべてに当てはまるというわけではありません。

快適かつおしゃれに履きこなす〜ビーチサンダルの選び方〜

蒸れとは無縁のビーチサンダル。足元を快適に保てる一方で、選び方を間違えると苦痛を伴うことも。ここでは、サイズ選びのコツとおしゃれに履きこなすためのポイントを紹介します。

サイズ選びのコツ

靴と同じように、ビーチサンダルもやはりサイズ選びが重要です。けれど、靴とは若干異なるルールがあります。専門店がおすすめするのが、「普段履いている靴のサイズよりも少し小さめのサイズを選ぶ」というのもの。ビーチサンダルは靴下などを履きませんから、大きめのサイズだと足が動いてしまい靴擦れが起こりやすくなるからです。では、どれくらいが自分に合ったサイズなのか? 具体的に見ていきましょう。

<自分の足に合うサイズの目安>

足の全長(親指の先から踵までの一番長い部分)を測定し、その数値+1.0cm〜1.5cmの範囲が小さめで履ける理想的なサイズといわれています。ただ、あくまでも参考値。実際購入する際は、店頭で試着してから最終判断するのがベストです。

サイズのほかに、「鼻緒の高さと柔らかさ」も、痛みが出にくく快適に履けるかどうかのポイントになります。痛みが気になるという方はとくに、柔らかい素材で足に程よくフィットするものを意識して選んでみてはいかがでしょうか。それでも履くときに心配な場合は、「鼻緒があたる親指と人差し指の間にボディクリームなどを塗る」という裏技があります。

素材に注目した選び方

ビーチサンダルと言えば、定番で使われるのがゴム素材です。しかし、実際にはレザーや布製の商品もあり、想像以上にバリエーションが豊か。また、素材によって見た目の印象もずいぶんと変わります。素材ごとの特徴を参考に、好みのビーチサンダルを探してみましょう。

  • EVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)
    聞き慣れない名称ですが、簡単にいえばスポンジ状の合成樹脂のこと。ビーチサンダルの中で最も多く使われている素材です。ゴムよりも多く使われているとは、ちょっと意外な感じもしませんか? 特徴はなんといっても、軽量で防水性・耐久性が高いこと。弾力があって柔らかく、長時間履いていても疲れにくいので、水辺で遊ぶにはもってこいの素材といえるでしょう。
  • ラバー(天然ゴム)
    天然ゴムを使ったサンダルならではの特徴が、柔らかくふわっとした履き心地。その履き心地のよさを世界一と表現するメーカーもあるほどです。柔らいので肌によく馴染み、痛みが出にくいともいわれています。また、天然ゴムは日光や水によって分解されるため、海の中でうっかりぬげて波にさらわれたとしても海洋ゴミにはなりません。自然の中で遊ぶときの最高の相棒となるでしょう。
  • レザー、布製
    どちらの素材もファッション性が高く、おしゃれを重視したつくりなので、なんといってもタウンユースに向いています。ビーチサンダルというよりは、サンダルという位置付けでしょうか。アンクレットと合わせるとよりおしゃれが楽しめます。水に弱く汚れやすいので、雨の日や水辺での遊びに向かいのはいうまでもありません。

ビーチサンダルのうれしい健康効果

裸足になると足ツボが刺激されて健康に良い、という話を聞いたことはありませんか? 草履やビーチサンダルのような履き物は、裸足でいるときと同じような健康効果が期待できるといわれています。その代表的なものが「脳の活性化」。足裏の神経が刺激されることで得られる、イメージしやすい効果かもしれません。

次に、鼻緒に注目してみると、ちょっと意外な効果が見えてきます。それが「扁平足(へんぺいそく)の予防」です。扁平足とは、土踏まずのアーチが崩れた状態で、その原因のひとつとして「足の指を使わないこと」が挙げられます。草履やビーチサンダルは足指で鼻緒をしっかり掴んで歩くため、知らず知らずのうちに足の指が鍛えられるのです。また、自然とつま先で蹴り出すので正しい歩き方にもなります。正しい歩き方ができれば、外反母趾の予防にも良いとされています。

ビーチサンダルで、涼しく、おしゃれに、健康に!

ビーチサンダルは、海や川など水辺で遊ぶときの必須アイテムというイメージが先行しがちですが、水辺限定で履くだけではもったいない! 暑さが厳しいときでも足元を快適に保てるだけでなく、ファッション性にも優れるため、タウンユース向きでもあるのです。さらに、健康効果まで期待できます。日本生まれの魅力的な履き物「ビーチサンダル」で、この夏、遊びに出かけてみませんか。

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