冬こそ暮らしに彩りを〜初心者にもおすすめ!冬のガーデニング術〜

花や緑が少ない冬は、寒さも相まって、なんだか寂しい気持ちになりがちです。そんな冬だからこそ、ガーデニングで暮らしに彩りを添えてみませんか? 今回は、冬のガーデニングについてお話します。初心者の方にもおすすめです。

冬のガーデニングの楽しみ方は3通り!

冬のガーデニングは、

  • 冬に咲く花を育てる楽しみ
  • 植物を冬越しさせて大きく育てる楽しみ
  • 春の花を準備する楽しみ

の3通りの楽しみ方があります。順に見ていきましょう。

① 冬に咲く花を育てる楽しみ

冬に育てられる花って少なそうだし、そもそも素人が寒い時期に花を育てるなんて難しそう……と思う方は少なくないかもしれません。ところが、冬ならではの意外なメリットが。まずは、そのメリットについて紹介します。

冬のガーデニングのメリット

冬のガーデニングの大きなメリットは次の3点です。

  1. 鑑賞期間が長い
    冬、植物たちはゆっくりと成長します。さらに、暑くなりすぎないため花が傷みにくく、花姿を長く楽しむことができます。
  2. 害虫の被害に遭いにくい
    虫がいない冬は、必然的に害虫被害にも遭いにくくなります。
  3. 水切れしにくい
    気温が低い冬は、土が乾きにくく、水切れしにくいといわれています。そのため、水やりの回数が少なくて済むなど、ほかの季節に比べて日々の管理がラクです。

初心者にも育てやすいオススメの花5種

お花屋さんをはじめ、ホームセンターなどでも手に入る種類で、初心者でも冬に育てやすい5種の花を紹介します。

  • クリスマスローズ
    楚々とした佇まいのクリスマスローズ。名前からも察しがつくように、冬を代表する人気の高い花です。寒さに強い反面、暑さや直射日光が大の苦手。庭に直植えする場合は、通年半日陰でもかまわないとされています。植える際は、木の下など日陰ができる風通しのいい場所を意識してみてください。
  • ガーデンシクラメン
    「冬の鉢花の女王」とも呼ばれるシクラメン。冬になるとお花屋さんなどでよく見かけるのではないでしょうか。そのため、寒さに強そうなイメージがありますが、じつは耐寒性は高くありません。そんなシクラメンを戸外でも育てられるよう改良し、耐寒性を高めたものがガーデンシクラメンです。といっても、厳しすぎる寒さは苦手。強い霜が降りるような積雪の多い寒冷地では室内での管理が適しています。サイズは、一般的なシクラメンよりも小ぶりです。
  • ポインセチア
    赤と緑のコントラストが美しいポインセチアは、別名を「クリスマスフラワー」といいます。まさにクリスマスシーズンにぴったりの花。ところが、寒さにはめっぽう弱く、冬の屋外では枯れてしまうことも珍しくありません。冬場は室内で育てるようにしましょう。日光が大好きなので、日当たりのよい窓辺に置くのがおすすめです。
  • スイセン
    春の花というイメージが先行するスイセンですが、寒さに強く、冬でも楽しませてくれる希少な植物です。雪の中でも花を咲かせるほど丈夫で、「雪中花」とも呼ばれています。地植えの場合は水やりもほとんど必要なく、管理がラクなのもうれしいところ。暑さには弱く、夏は休眠に入ります。
  • パンジー、ビオラ
    パンジーとビオラは、花期の長さ(晩秋〜春)とバリエーションの豊かさが魅力です。色や形がさまざまなので、この2種だけでも空間を華やかに演出できますが、どんな植物とも相性がよいため、組み合わせは無限に広がります。育てるポイントは、しっかり日に当てること。ちなみに、パンジーとビオラは、植物学的には同じ品種です。わかりやすい違いは花の大きさで、大きい方がパンジー、小さい方がビオラと覚えるといいでしょう。

② 植物を冬越しさせて大きく育てる楽しみ

植物を冬越しさせることは、冬のガーデニングの醍醐味のひとつといわれています。ここでは、今現在でガーデニングを楽しんでいる植物を、元気に冬越しさせるポイントをご紹介。寒さに弱い【非耐寒性植物】と寒さに強い【耐寒性植物】の2つに分けて見ていきましょう。

【非耐寒性植物】を冬越しさせるポイント

寒さに弱い植物の防寒対策は、ズバリ「室内に取り込むこと」です。屋外でどんなに防寒対策を施しても、耐え得る最低気温を下回れば枯れてしまいます。地植えの多年草で、寒さに弱い植物は、鉢に上げて室内で管理するようにしましょう。ただし、室内でも気をつけたいポイントがあります。以下の点に注意して、冬越しを成功させましょう。

  • 置き場所に注意
    室内といっても玄関や廊下は気温が低いため、注意が必要です。また、昼間は暖かい窓辺も夜間には冷気が伝わり冷え込みますから、部屋の中央へ移すなどの対策を。
  • エアコンの風に注意
    エアコンの風が植物に直接当たると、葉が傷んだり、水分不足で病気になったりしてしまうことも。風が直接当たらない場所に置くことを意識してみてください。

【耐寒性植物】を冬越しさせるポイント

寒さに強い植物の防寒対策は、「地植え」か「鉢植え」かによって異なります。

  • 地植えの場合
    ・マルチングする……腐葉土やバークチップなどを敷いて、根や新芽を霜から守ります。
    ・寒冷紗や不織布で覆う……ビニール袋や段ボールを活用するのも◎。昼間は外して湿気がこもらないようにしましょう。
  • 鉢植えの場合
    ・日当たりのよい場所へ移動する……軒先は霜が降りにくいため、日当たりのよさをクリアできれば移動先としてはもってこいの場所です。
    ・二重鉢にする……大きめの鉢に入れて二重鉢にし、寒さから根を守ります。
    ・防寒グッズを使う……寒冷紗や不織布はもとより、ビニール袋や緩衝材(プチプチ)などを活用するのも手です。

③ 春の花を準備する楽しみ

春に咲き始める花をイメージしながら準備をするのも楽しいものです。球根類は秋のうちに植えて寒さにあて、花の苗は本格的な寒さを迎える前にしっかりと根を張らせることが成功のコツだそう。それを念頭に置きつつ、自分らしさ満開の花壇を作る計画を立ててみてはいかがでしょう。春の花の王道であり、球根植物を代表するチューリップは、初心者でも育てやすい植物のひとつです。

インドアガーデンのススメ

降雪量が多い地域にお住まいの方や、冬に外での作業は控えたい方は、インドアガーデンに挑戦してみませんか。

インドアガーデンとは?

インドアガーデンとは、室内で植物を育てて庭のような空間を演出すること。といっても、大げさなことをする必要はなく、基本的にはひとつでも植物が飾ってあり、自分でガーデンだと思えれば「インドアガーデン」といえるのだそう。植物が何もない状態から始めるならば、まずはサボテンなど初心者でも育てやすいものを選んでみるといいかもしれません。手軽に育てられて、香りを楽しめるハーブを選ぶのもおすすめです。

インドアガーデンを楽しむコツ

インドアガーデンを楽しむために、気をつけたいポイントを紹介します。

  • 植物を置く場所を考える
    植物の種類によって多少の違いはありますが、基本的にはどんな植物でも太陽の光は必要です。なので、室内であっても理想の置き場所は日当たりのいいところ。さらに、風通しがよければなお◎。ただし、直射日光には気をつけて。エアコンの風が直接当たる場所もNGです。どちらも、枯れてしまう原因になりかねません。
  • 水やりは控えめに
    植物の成長がゆっくりになる冬場の水やりは、ほかの時期よりも控えめに。土の表面が乾いたことを確認し、さらに1日待ってから与えるくらいのタイミングでも良いのだとか。植物の種類によって異なりますが、水のやりすぎは根腐れの原因になるため注意しましょう。
  • 肥料の与え方に気をつける
    水と同様、植物がゆっくりと成長する冬は、肥料をあまり必要としません。耐寒性の弱い植物には肥料をあげなくても問題ないとされているくらいです。

ガーデニングで冬も彩り豊かな暮らしを実現

ほかの季節に比べると、色彩が目に入りにくい冬。屋外で見る花や緑が少ないことがその要因のひとつですが、思っている以上に冬でも色とりどりの植物を育てることはできます。ただ季節柄、積雪量が多い地域など、外で植物を育てるのが難しいこともあるでしょう。その場合は、室内でのガーデニングを楽しんでみてはいかがでしょう。お部屋がパッと華やぎ癒されるはず。この冬、ガーデニングを取り入れて彩り豊かに暮らしてみませんか。

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ウッディラボのルーツは、1947年創業の家具屋。木に携わり、木のおかげでこれまで事業を続けてきました。もっと木の良さを活かし、お客様の役に立ちたい。そんな思...

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