洗濯槽がカビ臭いときはどうすればいい?取れないカビ臭の対策とカビ予防法をご紹介
洗濯槽のお手入れ、定期的にしていますか? 洗濯槽がカビ臭いと感じるとき、一見、汚れていないように見えても、裏側にはカビが生えているかもしれません。今回は、洗濯槽のカビを放置するとどうなるのか、洗濯槽の掃除の仕方、イヤな臭いを予防する方法などをお伝えいたします。「洗濯槽が、カビ臭いのが気になる!」という方は、さっそく実践してみてくださいね。
洗濯槽がカビ臭い!放置するとどうなる?
洗濯槽のカビを放置したまま使い続けていると、内部ではがれたカビが、洗濯中に衣類にうつってしまうことがあります。洗濯した衣類に、黒いワカメのようなものがついているのを見つけたことはありませんか? これは、洗濯槽から剥がれ落ちたカビなのです。
洗濯槽のカビが衣類についてしまうと、
- カビ菌が付着した衣類を着ることで、アレルギーを発症する。
- クローゼット内でカビが繁殖する。
- 自分で取りきれないほどカビが広範囲に広がれば、高額なカビ取り費用が発生する可能性がある
など、さまざまな影響が出る恐れがあります。
また、カビが衣類にうつる以外にも、洗濯機の劣化を早めたり、故障の原因になったりすることもあるかもしれません。
たとえば、
- 剥がれ落ちたカビがパイプに詰まって、パイプまわりに劣化が起きる。
- カビの繁殖で腐食が進み、ネジのビスなどの劣化が早くなる。
- カビが生えるということは、内部にカビのエサ(ホコリ、汚れなど)もたまっている可能性が高く、それらが原因で故障が起きる
などが考えられます。
洗濯槽のカビを放置すると、カビ以外の雑菌もどんどん繁殖してしまうため、洗濯槽は定期的にお手入れしましょう。
洗濯槽にカビが生える原因や、カビの種類については、こちらの記事をご覧ください。
衣類についた洗濯槽の汚れ(黒カビ)を落とすには?
衣類についてしまった黒いワカメ(黒カビ)は、酸素系漂白剤を使ってきれいに落とすことができます。手順は、次のとおりです。
- 屋外で衣類をはたき、大きなカビを落とす。
- 酸素系漂白剤をぬるま湯に溶かし、衣類をつけおきする(時間の目安:30分)。
- 洗濯機で衣類を洗い、しっかり乾かす。
せっかくつけおきで衣類のカビを取っても、洗濯槽にカビが生えたままでは、また衣類にカビがついてしまいます。まずは洗濯槽のカビ掃除をしてから、衣類を洗うようにしてください。洗濯槽のカビ掃除の方法は、次項で詳しくご紹介いたします。
また、洗濯槽の汚れ(黒カビ)ではなく、カビの生えた服を洗った場合にどうなるのか気になる方は、こちらをご覧ください。
洗濯槽がカビ臭いときに試してみたい掃除方法
洗濯槽のカビ対策は、まず洗濯槽に残った汚れを落とすことから。洗濯槽クリーナーを使えば、誰でも簡単に洗濯槽を掃除できます。洗濯槽クリーナーは、大きく分けて「塩素系」と「酸素系」の2種類があります。
塩素系は、強い洗浄力・消臭力を持っており、がんこな汚れや臭いもすっきり落とすことができます。しかし、その分、強力で肌も荒れやすいので、使用するときは手にかからないように、必ずゴム手袋をはめるようにしましょう。
酸素系は、塩素系に比べると洗浄力・消臭力は劣りますが、肌に優しく、塩素系のようにツンとする臭いがしないというメリットがあります。ただ、塩素系は洗濯機に入れて「標準コース」で回すだけですが、酸素系はつけおきしなければならないものが多く、掃除に時間がかかるという点はデメリットかもしれません。
クリーナーによっては、ドラム式やステンレス素材の洗濯槽には使えないものもあります。購入する前に、自宅で使っている洗濯機の形状と洗濯槽の素材に対応しているかどうかを、しっかり確認することが重要です。
では次に、カビ掃除の方法を洗濯機の形状別に見ていきましょう。
洗濯槽の洗い方【縦型/二層式】
縦型の全自動洗濯機や二層式洗濯機の洗濯槽は、次の流れで掃除していきます(※塩素系洗濯槽クリーナーを使用する場合)。
- 洗濯機の電源を入れる。
- 洗濯槽クリーナーを入れて、高水位まで給水する。
- 「標準コース」で運転する。
- 汚れが残っていれば、追加ですすぎを行う。
- 洗濯機のフタを開けたままにしておき、中をしっかり乾かす。
ただ、洗濯機のメーカーや使用する洗濯槽クリーナーによって、手順や使い方は異なりますので、取扱説明書をしっかり読み、正しい方法で掃除しましょう。
洗濯槽の洗い方【ドラム式】
ドラム式の洗濯機は、「槽洗浄コース」が搭載されているものがほとんどです。また、ドラム式は縦型や二層式のようにつけおきができないため、多くのメーカーが塩素系洗濯槽クリーナーの使用を推奨しています。洗濯槽の掃除方法やクリーナーを入れるタイミングは、メーカーや機種により異なります。取扱説明書をよく読み、正しい方法で掃除しましょう。
洗濯槽のカビ臭を予防するには?
洗濯槽の臭いを予防するためには、普段からカビのエサとなる「汚れ」と、カビが大好きな「湿気」をため込まないようにして、カビの発生を防ぐことが大切。ここからは、カビ予防のポイントをご紹介いたします。
洗剤や柔軟剤は使用量を守る
洗剤や柔軟剤は、たくさん使うほど汚れが落ちる・ふわふわになるというものではありません。多すぎると、洗剤が溶け残り、カビや雑菌が繁殖する原因になります。洗剤や柔軟剤は、パッケージに記載されている量を守って使用しましょう。
洗濯機を洗濯カゴにしない
脱いだ服や使ったタオルを洗濯機にそのまま入れていき、洗濯物がいっぱいになったら洗濯する……というような使い方をしていませんか? 汗や水分がしみ込んだ洗濯物を洗濯機に入れっぱなしにしておくと、洗濯槽内の湿度が上がり、カビが生えやすくなります。また、洗濯物についた汚れもカビのエサとなりますので、洗濯機を洗濯カゴとして使うのはやめましょう。
洗濯物はすぐに干し、フタを開けておく
洗濯機が止まったら、洗濯物はできるだけすぐに干しましょう。そのまま放置しておくと、洗濯槽内の湿度が上がり、洗濯槽にも洗濯物にもカビが生えやすくなります。
そして、洗濯槽の中をしっかり乾燥させるために、使用後はフタを開けっ放しにしておくのもポイント。ただ、ドラム式の場合は、フタを開けっ放しにしておくと、小さなお子さんやペットが閉じ込められてしまう恐れがあり、大変危険です。100円ショップやホームセンターにドラム式洗濯機用のドアストッパーが販売されていますので、ぜひ活用してみてください。
時間がたった残り湯は使わないようにする
節水のために、お風呂の残り湯を洗濯に使っているという方もいらっしゃるでしょう。しかし、お風呂の残り湯には皮脂汚れが含まれており、時間とともに雑菌も繁殖していきます。これらはカビのエサとなりますので、洗濯槽のカビを予防したいなら、お風呂の残り湯は使わないほうがいいです。どうしても使いたい場合は、入浴したその日のうちに使うこと、すすぎは水道水を使うことをおすすめします。
定期的に洗濯槽を掃除する
カビを予防するためには、きれいな洗濯機をキープすることが大切。先ほどご紹介した方法で、1~2ヵ月1度は、洗濯槽を掃除するようにしましょう。
また、洗濯機まわりにホコリが多いと、洗濯槽の中にもホコリが侵入しやすくなります。排水口まわり、洗濯機の下や背面なども、定期的に掃除をしましょう。
防カビアイテムを活用する
洗濯槽の防カビアイテムを活用すれば、洗濯槽の掃除の頻度を少し下げることができます。ウッディラボの「洗たく槽の防カビアロマ ミストタイプ」は、天然由来の香りの力を利用した防カビアイテム。洗濯のあとにシュッとスプレーするだけで、簡単に洗濯槽のカビを予防できます。塩素系・殺虫成分などは含まれていませんので、衣類や洗濯槽を傷める心配がないというのも、うれしいポイントです。洗濯槽だけでなく、洗面台やシンク、トイレの防カビにもお使いいただけます。
洗濯槽は定期的に洗おう!普段のカビ予防も忘れずに
洗濯槽クリーナーを使えば、誰でも簡単に洗濯槽をお手入れできます。1~2ヵ月に1度のお手入れを、習慣にしてみましょう。また、カビを防ぐためには、普段から洗濯槽の中に「汚れ」と「湿気」をため込まないようにすることも大切です。洗濯機の使い方も、一度見直してみてくださいね。
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