エシカル消費とは?新年度の始まりに考えたい、今日からできること

少女をおんぶする赤いセーターを着た女性

新年度の始まりは、ちょっとわくわくして、新しいことに挑戦したくなるものです。手のこんだ料理をつくってみたり、趣味や習いごとを始めたり、後回しにしてきた模様替えをしたり…。そんな始まりの季節に考えてみたいのが、「エシカル消費」のこと。これまでも意識して取り組んできた人も、知らず知らずに実践していた人も、いま一度、エシカル消費に向き合ってみませんか。

エシカル消費とは、考える消費活動のこと

そもそもエシカル消費とは、どのような意味があるのでしょうか。その定義とあわせて、指摘されているエシカル消費の問題点、エシカル消費のはじめ方を見ていきましょう。

エシカル消費とは

エシカルは英語のethicalをカタカナで表記したものであり、「倫理の、道徳上の」「道義にかなった」という意味があります。つまり、エシカル消費とは倫理的消費を指します。が、日本語にしただけではわかりづらいですよね。

消費者庁による解説を確認したところ、「人・社会・地域・環境に配慮した消費行動」と定義されています。たとえば、おやつや衣類の原材料がどのようにつくられているのか、消費者として思いをめぐらせるようなこと。買いものをするとき、「私がいま手に取ったチョコレートは、どのようにつくられたのだろうか。原材料のカカオは、発展途上国の子どもたちが低賃金で働いて育てたものではないだろうか」と、商品の背景を考えてみましょうというわけです。

また、環境への配慮を考えるなら、地球温暖化や海洋汚染などの一因とされている大量生産・大量消費・大量廃棄を見直すのもポイントの1つ。買い物をするときに、「食べきれるかしら?」あるいは「修理すれば使えるかも?」と立ち止まってみましょうというわけです。

いまだけではなく未来を、ここだけではなく地域や世界を、自分だけではなくみんなにやさしい社会を考えて買いものをする。この「考える消費活動」が、エシカル消費です。

エシカル消費の問題点とは

エシカル消費の問題点として指摘されているのが、認知度の低さと価格の高さ。消費者庁の調査(※)によると、エシカル消費という言葉を知っている人は12.2%で、まだまだ浸透しているとは言い難い状況です。

また、人・社会・地域・環境に配慮してつくられるエシカルな商品は、大量生産に向いていないものが多く、どうしても価格が高めになってしまいます。エシカル消費という言葉がもっと広まり、エシカル商品が手に取りやすい価格になるには、もう少し時間がかかるかもしれません。

「倫理的消費(エシカル消費)」に関する消費者意識調査報告書(2020年2月28日)|消費者庁

エシカル消費のはじめの一歩

とはいえ、ちょっと値が張るエシカル商品を買うことだけがエシカル消費ではありません。消費者庁は、社会を取りまく課題を解決するために、個々人が買いものを通して何ができるのかを考えることが、エシカル消費の第一歩であるとしています。人が、社会が、地域がより幸せになる、また、環境がよりよくなる買いものをしようと意識するところから始めてみましょう。

エシカル消費とSDGs

ここまでお伝えしたように、エシカル消費は、「未来」「地域・世界」「みんな」の暮らしをよりよくするための行動です。ここでSDGs(エス・ディー・ジーズ/Sustainable Development Goalsの略語)を連想した人もいるかもしれませんね。お気づきのとおり、エシカル消費はSDGsに深く関係しています。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は、限りある資源やエネルギーをムダにせず、モノをつくり、それをムダなく使うことを目指すもの。つまり、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄を見直し、持続可能な生産と消費の仕組みを確立しようという目標です。その達成のためには、エシカル消費が欠かせません。あたりまえの毎日があたりまえに続いていくように、サスティナブル習慣のひとつとして、エシカル消費を心がけましょう。

今日からできる5つのエシカル消費

さっそくエシカル消費に取り組みたいけれど、いったいどうしたらいいのか。

今日からすぐに実践できる5つのエシカル消費を紹介します。

1:買いすぎない

すぐに取り組みやすいアクションは「買いすぎない」こと。お買い得だったからつい購入したけれど、じつは納戸に入れっぱなし、あるいは、まとめ買いしたものの、食べきれずに捨ててしまった…なんていうことはないでしょうか。日用品は、ある程度のストックがないと心細いものです。しかし、収納スペースからあふれるほど、もしくは、何年も使いきれないほど大量のストックは再考の余地があるでしょう。なかでも特に気をつけたいのは、食品の買いすぎです。食品ロスを出さないためにも、食べきれる量だけ買うことを心がけましょう。

2:リサイクル商品を利用する

普段から「リサイクル商品」を選んで購入するのも取り組みたいステップの1つ。紙類が再生紙になるだけではなく、ペットボトルがユニフォームやカーペットに、発泡スチロールが文具に、スチール缶が建材や電車のレールなどに生まれ変わります。手にした商品の、変化を想像してみると、サスティナブルを感じられそうです。

リサイクル商品は、買ったあとのアクションも重要です。ペットボトルや牛乳パック、スチール缶、ダンボールなどは資源ゴミに出しましょう。また、着られなくなった衣類やサイズの合わない靴、使わなくなったバッグなどは、捨てずにリサイクルしたいところです。

3:在住地産のものや被災地の生産品を買う

普段から地産地消を意識して、特に食材は、地元の旬食材を選ぶ人が多いかもしれません。それは、地域を支えるという点でも、輸送エネルギーを削減できるという点でも、エシカル消費に該当します。

また、同じものなら、被災地で生産されたものを買うのも一案です。食べること、使うことで被災地の復興を応援するわけですから、それもエシカル消費といえます。

4:伝統工芸品を買う

意外なところで、「伝統工芸品を買う」というアクションもまたエシカル消費です。伝統工芸品を思い浮かべてみてください。織物、陶器、漆器、木工品…。いずれも、その土地でとれる天然素材を用い、伝統的な技法によって、地域の気候や風土を生かしてつくられます。さらに、修理しながら、使い継がれるものが多く見られます。先人たちの知恵と工夫の結晶ともいえる伝統工芸品は、環境にやさしいうえに、地域を支える宝なのです。

5:認証商品を買う

先述のとおり、エシカル商品を買うことだけがエシカル消費ではありません。とはいえ、さまざまな認証商品が販売されていることは意識しておきたいところです。

よく知られているのは、発展途上国の原材料や製品などを適正な価格で取り引きしたという証である、フェアトレード商品。そのほかにも、生物多様性に配慮したFSC®森林認証(適切に管理された森林資源を使用した商品)、MSC認証(海洋の自然環境や水産資源を守って獲られた水産物)、RSPO認証(環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を使用した商品)などがあります。

サスティナブルな暮らしのために、エシカル消費を

エシカル消費(倫理的消費)といわれると、少し難しく感じてしまうかもしれません。でも、自分を取りまく人や社会、地域、環境に思いをめぐらせ、未来を考えながら消費することなのだとわかると、ぐっと身近になるのではないでしょうか。持続可能な社会づくりの第一歩として、できることからエシカル消費に取り組んでみましょう。

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ウッディラボのルーツは、1947年創業の家具屋。木に携わり、木のおかげでこれまで事業を続けてきました。もっと木の良さを活かし、お客様の役に立ちたい。そんな思...

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